リッキーも即チェンジ! 「SPEEDZONE」はどんなクラブ?
米国では昨年の11月末にコブラゴルフから発表されていた2020年モデル「SPEEDZONE」シリーズ。現在、リッキー・ファウラーやブライソン・デシャンボーが使用中だ。
ブラックを基調とするヘッドカラーに、黄色と赤がアクセントとなったこのシリーズのドライバーは、レーシングカーからインスピレーションを得ていると言われ、「今度のコブラは速すぎる」というキャッチコピーからも、まるでカーレースのような感覚が味わえるドライバーだ。
すべてはスピードのために。レーシングカーと同じ方法で設計
レーシングカーのようにシャーシから外部までのすべてのコンポーネントは出力を最大化するように設計。世界最速のレーシングカーを作成するのと同じ方法で設計することで、最大のスピードを出すことができるのだ。
前作の「F9 SPEEDBACK」シリーズと大きく異なる点は「T-BAR SPEED FRAME」。表面積の半分の素材はカーボンだが、ボールスピードを失わないよう、チタン製のT字型バーが内部を支えている。これによりインパクト衝撃に耐え、安定感のある振り抜きが可能になった。
また、「CNCミルド・インフィニティフェース」を採用することで、従来の手研摩よりも5倍正確なフェース面の曲率を生むことに成功。ショットの安定性だけでなく、最大のボールスピードを出すことも可能になったという。
また、ヘッドの低い位置と深い位置にウェートを配置して最大のボール初速、高打ち出し、低スピンを実現。慣性モーメントをさらに高めるデザインに変更し、芯を外してもショットの安定感を最大化して、ミスしても真っすぐ遠くに飛ばせるようになった。
直進性と寛容性が特徴の「エクストリーム」も見逃せない!
なお、このシリーズにはスタンダードな「SPEEDZONE」と「SPEEDZONE XTREME(エクストリーム)」の2機種がある。いずれもヘッド体積は460cm3だが、スタンダードタイプはCGアジャスタビリティが付いており、打ちやすさを損なうことなく弾道やスピン量をコントロールできるようになっている。
一方、「XTREME」はスタンダードモデルよりも構えた時にヘッドが大きく見え、安心感を生んでいる。またミスヒットに強く、安定した飛びが可能に。より遠くにやさしく打てる設計に仕上がっている。
レーシングカー同様に空気抵抗を可能な限り削減し、最大限のスピードを求めた「SPEEDZONE」。一件上級者向けのように見えるかもしれないが、実は中に詰まったテクノロジーによって、初・中級者にもやさしく遠くへ飛ばせるドライバーだ。