グリーン上でパットのラインを読み切るために、ときに重要な要素となるのが「芝目」。これは一体どのように生まれるのか? わかりやすく解説します。

なにかの理由で芝が倒れている方向、それが「芝目」

パットのラインは、主にグリーンの傾斜によって曲がりが左右されるが、それ以外にも曲がり方に影響する要素がある。それが、「芝目」だ。

画像: パットの成否を決める芝目、なんでできるか知ってる?

パットの成否を決める芝目、なんでできるか知ってる?

芝の葉や茎というのは、概ね垂直に生えているものの、気象条件や風向き、グリーンの形状、それに機械によるメンテナンスの影響で、いずれかの方向に倒れてしまうことが多い。これが芝目で、芝の倒れているのと同じ方向(順目)にはボールが転がりやすく、逆向き(逆目)にはボールが転がりにくくなる。曲がるラインならば、目の向いている方向により曲がりやすくなるため、パットのラインを正確に読むには、芝目を十分に考慮することが必要だ。

芝目は、水と風、それに人の流れの方向にできやすい。芝目を読むなら、まずは、雨が降って水が流れていく方向を想像すること。それに加えて、グリーン上を吹きぬける風の向き、次のホールへ向かう人の導線に注意するといい。光が当たると、順目は光って白っぽく見え、逆目は緑が濃く見えるので、それも判断材料になるだろう。

また、芝目は芝が長いほど強く出やすいので、午前中より、午後のほうが芝が伸びて、芝目の影響を受けやすいということを頭に入れておきたい。

ちなみに、ベントグリーンの場合、芝の葉茎が細く、密集度が高いほど、芝目はできにくくなる。最近では、芝目のできにくいグリーンがいいグリーンとされる傾向にあるので、芝の密集度を上げるメンテナンスを行ったり、より密集度の高い芝種に切り替えるなどの対応をしているコースが増えている。

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