昨年10月、満50の誕生日を迎えてシニア入りしたアーニー・エルスが米チャンピオンズツアー3戦目にして念願の初優勝を飾った。レギュラーツアー時代タイガーの後塵を拝し“シルバーコレクター”と呼ばれたお人好しのビッグイージー。シニアでトップを張ることはできるのか?

エルスは“ポスト・ランガー”になれるか

同ツアーのホーグクラシックで最終日を単独トップで迎えたエルスはサンデーバック9のパー5で着実にバーディを沈め後続に2打差をつけ勝利の二文字をたぐり寄せた。

「タフな戦いだった。流れに乗って気持ち良くプレーしたというより1打、1打渾身の力を込めてしがみついた気がする。でもこうして勝つことができて気が楽になった。肩の荷が下りたよ」と柔和な笑顔を浮かべたエルス。

画像: 「ホーグクラシック」で米シニアツアー初優勝を遂げたアーニー・エルス(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

「ホーグクラシック」で米シニアツアー初優勝を遂げたアーニー・エルス(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

年頭にハワイで行われたシニアデビュー戦、三菱エレクトリック選手権では最終日にトップに並びながらプレーオフでミゲル・アンヘル・ヒメネスに敗れ初優勝はお預けに。

「ハワイで負けていたから今回はしくじりたくないと思った。チャンスがあれば絶対に掴む! その心意気だった」というから相当気合が入っていたようだ。

特筆すべきは60歳のフレッド・カプルスが“若手”に混じって2位タイに入ったこと。前週のコロガードクラシックで今季初、ツアー通算41勝目を挙げたベルンハルト・ランガーは62歳。強力な60代パワーを目の当たりにしエルスも「サバイバルレースに勝ち切ることが大事」と覚悟を口にする。

「もちろん地元だからフレディ(カプルス)に対する声援は凄かった。ギャラリーの反応で彼がパットを決めたか外したのかがすぐわかった。ちょっとアウェイだったけれどそのなかで勝てて本当にうれしい」

昨年末はプレジデンツカップのキャプテンとして松山英樹らインターナショナルチームを率いて奔走。スター軍団アメリカを最後の最後まで苦しめた。だが次回はすでに「キャプテン辞退」を表明しており、今後は自身のゴルフに集中しランガーの跡を継ぎシニア最強と謳われる存在を目指す!?

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