グリップエンドに装着されたセンサーとスマホを使ってツアープロ並みのラウンドデータが分析できる「アーコス キャディ」。装着された状態で販売されているピンG710を使ってラウンドしてみた。

センサー搭載の違和感はゼロ

アーコスとは、グリップエンドに装着することでスウィングのデータを収集できるというデバイス。手持ちのクラブに後付けされるのが基本だが、ピンのG710アイアンやキングコブラF9シリーズなど、最初からセンサーを埋め込んだグリップが装着された状態で製品として売られているクラブも存在する。

画像: グリップに「アーコス」が内蔵されたG710アイアンを使って、実際にラウンドしてみた

グリップに「アーコス」が内蔵されたG710アイアンを使って、実際にラウンドしてみた

アーコスはGPSとグーグルマップを利用することで、風の強さや向き、使用した番手ごとの飛距離や曲がり幅を記録する。グーグルマップからフェアウェイかラフも判断できるから、プレーヤーはただラウンドしているだけで、フェアウェイキープ率やパーオン率、パット数などデータが蓄積されていくというわけだ。

5ラウンド以上データが蓄積されると、AIキャディ機能で残り距離に応じたクラブを提案してくれたり、ティショットをドライバーで打った場合とUTで打った場合のスコアの違いを提示してくれたりもするという。

画像: 2UTを使用した場合の想定ストロークは4.5(画像左)。ドライバーを使用した場合の想定スコアは4.4(右)が表示される

2UTを使用した場合の想定ストロークは4.5(画像左)。ドライバーを使用した場合の想定スコアは4.4(右)が表示される

ピンG 710アイアンには、グリップエンドにセンサーが内蔵されたグリップが装着されているが、実際のラウンドでの見た目も振った感じも違和感はまったく感じない。ラウンド前に手持ちのiPhoneにダウンロードしたアプリと各クラブをマッチングさせたら他にすることはとくにない。あとは普通にラウンドをするだけで、アーコスを装着したすべてのクラブのショットがどんどん記録されていくから楽ちんだ。

データを記録するだけではなく、GPS式の距離計測器と同じようにドッグレッグホールのセカンド地点までの距離を確認することもできるし、セカンド地点から風の強さや高低差を加味した推奨する距離も表示される。まさにキャディ付きのラウンドをしているのと同じ感覚だ。

一打一打スマホを見るクセがないから、つい周辺のヤード杭を探してしまうがスマホを見れば必要な情報はすべて表示されている。ピン位置もすべてのホールで設定できるようになっているから、マスター室でスタート前に教えてもらえばほぼ間違いのない距離を計測してくれる。

画像: アーコス搭載のクラブでプレーするだけで、ご覧の通りのデータが勝手に収集される

アーコス搭載のクラブでプレーするだけで、ご覧の通りのデータが勝手に収集される

今回はセンサーの装着された4番アイアンからSWまでのクラブだけを使ってラウンドしてみたが、集まったデータを見てみると、スタッツの必要な項目は網羅されているし表示も見やすい。ラウンドを積み重ねていけば自分のゴルフの傾向が明確になってくることは間違いない。

自分のスタッツを一覧で眺めていると、まるでツアープロになったような気分が味わえるに違いない。

ラウンドを積み重ね各番手の飛距離や傾向がアプリに記録されると、たとえば週末にラウンドするコースのシミュレーションをアプリ上で体験することができる機能もある。早く5ラウンド以上こなしてデータを蓄積したい! そう思わせる機能が満載だ。

今回試打したピンのG710アイアンでは、5本以上購入すると14本までの残りの本数分のセンサーを無償で提供してくれるという。

いいことづくめだが、さすがにこれだけの機能があるだけにタダではない。アプリは90日間の無料トライアル期間があり、それ以降使用する場合はサブスク料金が課金される仕組み。G710で採用されたグリップ内部に装着するモデルは$99.99/年の利用料が必要になる。

有能なキャディさんに常についてもらえると思えば、年間100ドルは決して高くないのではないだろうか。ボールを拭いたり、使わないクラブを持っていてくれたりはしないけれど。

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