「今年はJLPGAプロテストに挑戦します」。そう決意を固めるのは、みんなのゴルフダイジェストでもレッスン記事・動画が好評の人気美女プロ・小澤美奈瀬。USLPGAティーチング会員の資格を持つ彼女だが、28歳となった今、もう一度プレーヤーとしての挑戦を決めた小澤に、その思いを語ってもらった。

ゴルフサバイバル優勝で得た“気づき”

ティーチングプロ・小澤美奈瀬が、2021年シーズンの女子ツアー参戦に向け、今年プロテストに挑戦することを決めた。

小学4年生のとき、親のすすめで坂田信弘プロが主宰する「坂田塾」に入塾。競技ゴルフに打ち込んでいたが、その後ティーチングプロの世界へ進んだ小澤が、28歳となった今再び競技の世界へ。その決断に至った大きなきっかけであり、小澤の競技に対する考え方を大きく変えたというのが、女子プロたちがシュートアウト方式で優勝賞金100万円を懸けて戦うBS日テレのゴルフ番組「ゴルフサバイバル」だ。

画像: ティーチングプロとして活躍する人気美女プロ・小澤美奈瀬(撮影/野村知也)

ティーチングプロとして活躍する人気美女プロ・小澤美奈瀬(撮影/野村知也)

「私が初めてゴルフサバイバルに出たのが、2018年冬の陣。当時はケガをしてしまった影響で、2017年はクラブ触れていなかったっていうくらいの時期でした」(小澤、以下同)

競技ゴルフに打ち込んでいた時期は「毎日800球打って、ラウンドは年間350回、減ったときでも200回はしていました」と言うのだから、それと比べれば決して十分とは言えないコンディション。しかし、自分のやれることが少なかったからこそ、今自分がやれることに対してシンプルに打ち込めたという。

「『テレビマッチだ』みたいな意識はまったくなくて。強いメンバーが揃うっていうのはどの回を見てもわかっていましたが、『優勝以外の道はないぞ』って思っていました。無我夢中というか、ただ白いボールを追いかけて、打って。それを続けていたらいつの間にか優勝していたんです。もちろん、運もすごくありましたけどね」

ゴルフサバイバル優勝は、もちろんティーチングの仕事にも良い影響をもたらした。が、なによりも大きかったのは、試合に臨む気持ちの変化だ。

「そういえば、ゴルフサバイバルでは私、優勝しか考えてなかったなって思って。じゃあそれ以前、プロテストや試合に出ているときはどうだっただろう。あぁ、予選通過のカットラインばかり考えていたな、と気づきました。私、スタートラインにすら立っていなかったんです」

画像: とにかくドライバーで飛ばしたい!アドレスからフィニッシュまでを小澤美奈瀬がイチからレクチャー youtu.be

とにかくドライバーで飛ばしたい!アドレスからフィニッシュまでを小澤美奈瀬がイチからレクチャー

youtu.be

勝利を経て得た新たな気づき。それは消極的な目標を設定するのではなく、より先の未来にある高い目標を設定し、それに向かって進むこと。競技ゴルフに専念していた頃には見えていなかった、新しい視点だった。

「よくインタビュー記事などで『プロテストは通過点でした』っていう言葉を使う選手がいるじゃないですか。当時は何かそう答えなきゃいけない、義務感みたいなものがあるのかなって見ていたんですけど、今思えば、本当に心からそう思っていたからナチュラルに出た言葉なんだって思えます」

とはいえ、ティーチングプロとしての生活がある現在は、昔のように時間のすべてを練習に充てることは当然できない。だが、「だからこそ1回1回に集中していけるんです」と小澤は言う。

「若いときも、もちろんモチベーションや体力はあったと思います。けど、今の自分がそれに劣っているかと言われたら、まったくそうは思っていなくて。むしろ、より知識もついて考え方も変わってきていますからね。当時、成績が出なかったときって、『もっと練習しなきゃダメなんだ』ってどんどん自分を追い詰めていたんですよ。昔の自分も頑張っていたけど、今振り返ると『もったいなかったな』って思う部分もありますよね」

1998年度生まれの黄金世代や、それより下のプラチナ世代と若手が台頭しているる現在の女子ツアー。選手層は厚く、プロテストのレベルも非常に高くなっている。もちろん小澤のゴール地点はプロテスト合格ではなく、その先のレギュラーツアー参戦、そして優勝、さらにその先……と果てしない道が続く。その渦中へ踏み出した小澤の活躍を、注目して見ていきたい。

This article is a sponsored article by
''.