新型コロナウィルスの影響で多くのスポーツイベントが延期あるいは中止になるなかオーガスタナショナルがマスターズ開催延期を発表した。グリーンジャケットを巡る男たちの攻防には毎年胸踊らされる。延期は残念だが、こんなときだからこそ大会のベストシーンを振り返ろう。

5位はパーマー、4位はマイズ。ベスト3は!?

アメリカのスポーツ専門チャンネルESNPが発表したもっとも印象に残るシーンベスト5。第5位にランクインしたのはアーノルド・パーマーが大会2勝目を挙げた60年のマスターズ。

最終日の上がり2ホール連続バーディで逆転優勝を挙げたパーマーはまるで俳優のよう。彼の勝利はアーニーズアーミー(親衛隊)だけでなく世界中のゴルフファンを熱狂させた。初出場から50回連続出場の記録を持つレジェンドは4年前惜しまれつつ87歳でこの世を去っている。

画像: 1987年大会、チップインバーディでグレッグ・ノーマンとのプレーオフを制したラリー・マイズ

1987年大会、チップインバーディでグレッグ・ノーマンとのプレーオフを制したラリー・マイズ

第4位は意外にも87年大会で当時最強とうたわれたグレッグ・ノーマンをプレーオフで下したラリー・マイズのチップインバーディ(プレーオフ2ホール目)。クールなマイズがガッツポーズでグリーン上を走り回るシーンは印象深い。

続く第3位に昨年世紀の復活劇を演じたタイガー・ウッズの優勝シーンがランクイン。勝利を決め家族が待つ花道に向かうタイガーに最愛の息子チャーリー君が駆け寄り抱き合うシーンは感動的だ。

画像: 2019年のマスターズで復活優勝したタイガーが第3位にランクイン(撮影/姉崎正)

2019年のマスターズで復活優勝したタイガーが第3位にランクイン(撮影/姉崎正)

世界を熱狂の渦に巻き込んだタイガーの復活優勝を抑え第2位に入ったのが、86年ジャック・ニクウスが46歳で大会6勝目を飾ったシーン。引退を考えていた帝王の奇跡の勝利は未だ語り草だ。

そして栄えある1位に輝いたのはタイガーのメジャー初優勝シーン。97年4月オーガスタの杜に夕暮れが迫るなか真っ赤なウェアを着こなした褐色の肌の青年(当時20歳)がグリーンジェケットに袖を通した。

19年の復活優勝でチャーリー君と抱き合ったのと同じ場所で今は亡き父・アールさんと抱き合ったタイガーは、後続に12打差をつける圧巻の勝利で新時代の扉を開いた。

画像: 第一位に輝いたのはタイガーがメジャー初優勝した1997年

第一位に輝いたのはタイガーがメジャー初優勝した1997年

個人的にはカリスマ、セベ・ベレステロスが23歳の若さ(タイガーに破られるまで最年少優勝記録だった)で他を圧倒しスーパースターの仲間入りを果たした80年大会や、メジャー無冠の王者といわれたフィル・ミケルソンが念願の初勝利を挙げた04年、18番のグリーン上で万歳をしながらジャンプしたシーンなどが印象に残っているが……。

あなたにとってのマスターズベストシーンは?

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