24時間ゴルフのことを考えている“ゴルフバカ”で、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオがレッスン記事で紹介されたドリルに挑戦! 今回は、アプローチのザックリをなくす「超ワイドスタンスのウェートシフト打法」を実践してみた。

「クリーンに当てたい」がザックリの原因

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアを作るのはやっぱりグリーン周りです! プロでもパーオン率100%なんてほぼないわけですから、アマチュアはなおさらパーオンなんてしないわけです。グリーンに乗らなかったときに、いかにパーを拾うかってところでスコアは決まってくるんです。

やはりプロはアプローチでピタッと寄せてきますが、僕たちはトップしたりダフったり。グリーン横まで2打で来てるのに、そこからカップインまで4打かかったり……。とくに芝が薄い時期なんかは、かなりの確率でダフります。

なんとかそういうミスを減らせないもんかと考えていると、月刊ゴルフダイジェスト4月号に「ザックリが出ない! アプローチの秘策教えます」という記事が載ってるじゃないですか! ザックリがなくなれば、確実に何打かはスコアが減らせます! ってことで、さっそく試してみました。

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2020年4月号の特集「ザックリしないアプローチの秘策」

月刊ゴルフダイジェスト2020年4月号の特集「ザックリしないアプローチの秘策」

この記事はアプローチが苦手なアマチュアの方が出演していて、その方に中井学プロがレッスンするという内容。この方がアプローチのザックリに悩んでいるわけですが、中井プロは「きっちりクリーンに当てたい」という意識がザックリの原因だと言うんです。クリーンに当てようとするためにテークバックでコックを使ってしまい、ヘッドを上からボールと地面の隙間に入れようとするからリーディングエッジが刺さってしまうんですね。

画像: コックを使いヘッドを上から入れるとザックリしやすい……

コックを使いヘッドを上から入れるとザックリしやすい……

上手い人はほとんどコックを使わず、横からヘッドを入れてボールの少し手前からザザーッとダフリ気味で打ってるらしいんです。ウェッジにはバウンスがあるから少しダフっても横から入っていれば滑ってくれるんですね。実はプロでも少しダフリ気味の感じで打ってるんだとか。ではどうやったら横からザザッーっと打てるんでしょうか?

手を使って横から払い打とうとしても上手く行かないので、左右のウェートシフトを使って打つのがコツらしいです。そのイメージで振るためのドリルが「超ワイドスタンスのウェートシフト打法」。スタンスは肩幅よりも広げて(ドライバーのときよりも広く)重心を下げて構える。手の位置は低く、少しハンドファースト。

画像: スタンスを広くして重心を下げ、少しハンドファーストに構える

スタンスを広くして重心を下げ、少しハンドファーストに構える

そこから右サイドにしっかりと体重を移動させてテークバック。このときコックはしません。右足内側でしっかり体重を受け止めたら、左に大きく体重移動して、その動きにつられてクラブが振られるイメージ。手でクラブを振る感覚はまったくなく、常に手とクラブは体の正面にあるようにするのがコツです。

この打ち方だとクラブヘッドはかなり緩やかな弧を描くのでボールを横から払い打てるってことですね。しかしアプローチって「軸を動かすな」的な話をよく聞くんですが、こんなに体重移動しちゃってもいいんでしょうか? とりあえずこの打ち方をやってみます。

こんなに広いスタンスでアプローチをしたことがないので、構えたときにはかなり違和感を感じます。そこから思い切って右に体重を移し、ノーコックのイメージで、なるべく手を使わずに左にシフトしながらクラブを振っていきます。

画像: 大きくウェートシフトを使ってノーコックで腕を使わず打つ

大きくウェートシフトを使ってノーコックで腕を使わず打つ

なんと、いきなり上手く打てました! インパクトのイメージとかはまったくなくて、ストロークの途中で勝手にボールをスッと拾っているようなイメージです。たしかにこのヘッド軌道なら15センチくらい手前をダフってもザザーッと滑ってくれそうな気がします。

僕がやってみて思ったのは、やはりコックを使わないというのが大事だということ。そして手を使わず、いかにシャローな軌道でボールにコンタクトするかってのが重要だと思いますね。アドレスのときの両手の形をインパクトからフォローまで変えないようなイメージで打つのが良いようです。

最初は怖くてなかなか体重移動が出来ないかもしれませんが、思い切って右から左に体重を移動させてみると意外と上手く打てたりします。何度も言いますが、コックは使わないようにね。

あと、中井プロも記事の中で言われていますが、ボール位置など細かいルールはなく、ある程度アバウトに打ったほうが良いようです。普通のピッチエンドランはだいたいスタンスの真ん中くらいにボールを置いて打つみたいな感じで、高い球が打ちたいときは左足寄りにボールを置き、低い球を打つときは右足寄りにボールを置く。細かい決め事とかを作ってしまうと動きが硬くなってしまいミスの原因になりますからね。

この超ワイドスタンスアプローチ、練習のときだけじゃなく本番のラウンドでやっても良いんです。というか、アプローチが苦手な人は、ラウンド中も超ワイドスタンスで打ったほうが良い。それでザックリが出なくなって、アプローチに自信がついてくれば足幅を少しずつ狭くしていけばいいんです。スタンスが狭くなっても同じようなイメージで振れば、ワイドスタンスのときのウェートシフトの動きは自然と腰の回転運動に変わっていくらしいです。

画像: スタンスを狭くしても同じイメージで打つと回転運動になる

スタンスを狭くしても同じイメージで打つと回転運動になる

ワイドスタンスで練習したあとに、いつもやってるくらいの狭いスタンスでアプローチしてみました。ワイドスタンスのときと同じようにコックをせずに右足に乗ってから左足に乗るように打ってみると、たしかにクラブ軌道はシャローになって、横からボールを打つことが出来ました。3球くらいワイドスタンスで打ってから1球狭いスタンスで打つというような練習をすると感覚が掴みやすいかもしれませんね。

この動きがマスターできれば、薄い芝でも楽に打てるような気がします。アプローチってけっこうメンタル的な問題でミスすることも多いじゃないですか。「うわ~芝が薄くてダフりそう」とか思いながら打つとほぼミスになるんですよ。なので、このワイドスタンス打法を練習して、どんなライでも自信を持ってスッと打てるようになりたいですね~。目指せアプローチ名人!

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