キャロウェイが今年から自身のオンラインストア上で「認定中古クラブ」の販売を開始している。自動車メーカーなどが自社公式の「認定中古車」を販売するのは珍しくないが、クラブメーカーが行うのは画期的。気になるお値段はいかほど? 新品、フリマアプリ、中古クラブショップなどと比較してみた。

最新モデルが発売されれば、同時に活気付くのが中古クラブ市場。2020年の最新クラブが続々と発売・発売されていくのを横目に、2019年モデルの値下げを待っていたゴルファーも少なからずいるのではないだろうか。

そんな中キャロウェイが今年からオンラインショップ上で開始したのが、認定中古クラブの販売、そしてクラブ下取りサービスだ。

通常、中古品の査定は販売店のスタッフが独自の基準で行うことが多いが、これを鑑定・査定のプロがより厳しい基準でチェックし「良質な中古品である」と認められたものが、認定中古だ。中古車の購入を検討したことのある方なら聞き覚えがあるだろうが、これをゴルフクラブでもやってみようというのが、キャロウェイの試みだ。

キャロウェイの専任スタッフが評価し、一定以上の品質を持った正規製品の中古クラブのみを販売。状態が良いものから順に「LIKE NEW」、「VERY GOOD」、「GOOD」、「AVERAGE」の4段階に分けられている。中古だが購入から3か月間の保証付きで、グリップも新品に替えてくれるという(一部クラブやパターを除く)。

やはり気になるのはお値段。例として2019年モデルのドライバー、エピックフラッシュスターの価格を見てみると、一番状態の良い「LIKE NEW」で4万9500円~5万2500円(税抜)。シャフトによって値段の変動はあるが、発売時のメーカー希望小売価格が7万7000~9万4000円(税抜)であることを考えればたしかに安くなっている……が、実際のところお買い得なのだろうか。中古クラブ販売を行う各種サイトと比較してみた。

画像: エピックフラッシュスタードライバーの中古価格を3サイトで比較してみた

エピックフラッシュスタードライバーの中古価格を3サイトで比較してみた

まずゴルフクラブを専門に取り扱うGDOのオンライン中古ショップをチェック。値段を確認してみると、2万円後半から5万円後半と価格帯は幅広い(2020年3月24日時点)。ヘッドやシャフトに付いた傷やグリップの状態、ヘッドカバーや付属品の有無によって値段は変わってくるようだ。

価格や商品の状態だけでなく、ロフト角やシャフトの種類やフレックスなどで細かく絞り込むことができるのもうれしい。ただ、極端にリーズナブルなものは目立つ傷が付いていたり付属品がなかったりと、それなりの事情があるようだ。一方、買ったものの一度も打っておらずビニールも剥がしていないような新古品も一定数あった。

続いて、個人で出品できるフリーマーケットアプリ「メルカリ」で同ドライバーを検索してみると、価格帯は2万円台~5万円台とこちらもGDOとほぼ同様(2020年3月24日時点。売り切れ含む)。中にはヘッドのみの出品やフェアウェイウッドとセットにして出品するなどフリマならではの光景も見られた。

中古クラブ専門ではないため詳細なスペックを絞り込み検索することはできず、1件ずつチェックしていかなければならないため手間はかかる。また、個人出品なので傷の状態等の詳細に関しては出品者に問い合わせることが必要だ。

ちなみに上記の3サイトとも、中古のため原則返品は不可だ。その意味では、買ったあと売却する場合、メルカリなどフリマアプリがいいかもしれない。下取りに出すのとは異なり、自分で価格を決めることができるからだ。

さて3サイトを比較してみたが、多少の傷があったところで性能は損なわれないので、リーズナブルさだけを追求するなら各種中古クラブショップに軍配が上がりそう。だが、メーカー直々の“お墨付き”を受けられる認定中古クラブは、品質に関してまず間違いなく安心して購入できるだろう。保証が付くし、グリップ交換も嬉しいサービスだ。

とはいえ、市場に出回るエピックフラッシュスターの新品価格は大体4〜5万円代半ばで、正直キャロウェイの認定中古は価格帯がかぶる……と思いきや、26日までの期間限定で、認定中古ドライバー限定で使える30%OFFクーポンがキャロウェイのサイトでは配布されている。期間限定ではあるが、クーポンを使用した場合のお得感はかなりのものだ。

中古でクラブをアップデートしているゴルファーに、新たな選択肢を用意したことは間違いない。他社も追随するか、注目だ。

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