アニカ・ソレンスタムを世界ナンバー1に押し上げた元スウェーデンゴルフチームのヘッドコーチ、ピア・ニールソン。彼女はいまアメリカ人のリン・マリオットとタッグを組み『ビジョン54』を主宰している。彼女たちはテクニカルな指導はほとんど行わない。より少ないスコアで上がるにはどうすればいいか? メンタルに特化したスコアメイク術が専門。この時期、家でできる“集中力を高める方法”とは?

家にいる時間が長くなる時期だからこそ、取り組みをはじめるチャンス

コースでは目の前のショットに集中することが大事。誰もがそれは知っているがいうは易し行うは難し。ピアとリンは日頃のちょっとした習慣で集中力が増すという。

「1日1分間だけ頭のなかを空っぽにして“無”になる瞬間を作りましょう。息を吸って吐く。呼吸に意識を集中して頭から雑念を振り払うのです。そしてもう1分、今度は窓を開け自分の周りの“音”に意識を向けなにも考えない1分間をつくる。これを毎日やることでショットやパットを打つ前の集中力が養えます」

1日わずか数分間、頭をまっさらにする習慣をつけることで「ゴルフはよりヘルシー(健康・健全)になる」と2人は解く。

画像: 元世界ランキング1位のアニカ・ソレンスタムもピア・ニールソンの教え子(写真は2008年の全英女子オープン 撮影/姉崎正)

元世界ランキング1位のアニカ・ソレンスタムもピア・ニールソンの教え子(写真は2008年の全英女子オープン 撮影/姉崎正)

そして1日の終わりにすべきことがこちら。「なにかイヤなことがあったら深呼吸をしてネガティブな要因について客観的な言葉を口に出していってみる。感情的になってはいけない」

画像: リン・マリオット(左)とピア・ニールソン(右)はタッグを組み「ビジョン54」主宰している(撮影/浦川一憲)

リン・マリオット(左)とピア・ニールソン(右)はタッグを組み「ビジョン54」主宰している(撮影/浦川一憲)

「毎日寝る前にその日うれしかったこと良かったことを少なくとも10個上げてから眠る。これらを習慣づけることでゴルファーとしての自信が育まれる」と名コーチ。

一見簡単そうだが日常生活に取り入れ習慣にするのはなかなか難しい。ピアとリンは宮里藍のメンタルコーチとしても有名だが、兄の優作がレッスンを受けたとき「成果が出るのは2年後」とはっきり釘を刺されたという。

ローマは一日にして成らず。なにごとも長い時間コツコツと積み重ねることが大事。それでもやるとやらないとでは大きな違いが。優作も熟成のときを経て賞金王(2017年)になった。集中力を高めるメンタルドリル、今日から試してみては?

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