ゴルフが抱える問題のひとつに「時間がかかる」ということがある。休日を丸々1日潰せなくてなかなかゴルフに行けない……というゴルファーも少なくないなか、太平洋クラブが「スループレー専用コース」を発表した。ゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロが早速プレーしてレポート。

1961年に開場し、東京近郊のパブリックコースとして、多くのゴルファーに親しまれてきた八千代ゴルフクラブ。運営会社が太平洋クラブに変わり、今年から太平洋クラブ八千代コースとして、再スタートするということで、早速、体験ラウンドに行ってきた。

一番の特徴は、スループレー専用コースになること。近くて日常的に楽しみやすいゴルフコースへのニーズが高く、都心から車で1時間かからない八千代のアクセスの良さを活かすためだという。至近の東葉勝田台駅から、クラブバスが出ていて、JRや東京メトロを利用するのも便利だ。

画像: 時間を有効に使えるスループレー(写真はイメージ、撮影/三木崇徳)

時間を有効に使えるスループレー(写真はイメージ、撮影/三木崇徳)

東京近郊はゴルフコース自体が少ないし、練習場も年々減っている。地方ゴルファーには信じられないかも知れないが、値段の安いゴルフ場目当てに片道100km以上あるゴルフ場に行くこともあるのだ。そして、土日は帰りが大渋滞になることも多く、早朝から出かけて、夜にはクタクタになって帰ることも珍しくない。

アクセスの良いコースで、スループレーが出来れば、時間をかなり有効に使えそうだ。朝、早い時間のスタートなら、昼過ぎにはホールアウトできるので、それから仕事に向かうことも出来る。休みの日であれば、少し朝寝坊したり、午前中になにかした後に、午後スループレーに行くこともできる。こちらも夕方には帰宅できるだろう。

画像: スループレー専用コースとして生まれ変わった太平洋クラブ八千代コース

スループレー専用コースとして生まれ変わった太平洋クラブ八千代コース

日本では9ホール終わったら、食事して、それからもう9ホール回るのが通例だ。多くの人は経験があるかと思うが、これはスコアにも悪影響が出やすい。前半良い感じで回っても、お昼にお腹いっぱいになったり、お酒を飲んだりして、後半のスタートから大叩きするゴルファーは後をたたない。ビュッフェで食べ過ぎたりするのは最悪だ。スループレーのほうが、プレーのリズムを断然キープしやすいのだ。

太平洋クラブ八千代コースは、キャディ付きと手引きカートでのセルフプレーを選べるスタイルだ。どちらも歩きでのスループレーで、18ホール回るとなかなかの運動にもなる。手軽なところが魅力のスループレーだが、そこは御殿場や美野里など、一流コースを多く手がける太平洋クラブだけに、サービスが充実している。中でもレストランは、ミシュランで星を獲得し続けているという中華の名店「桃の木」が完全プロデュースするもの。筆者もホールアウト後に食事したが、豪華なクラブハウスと味の深い中華料理に圧倒されてしまった。

スタート前には、新設されたスターターハウスで軽食を取ることも出来る。テラス席でくつろぐことも出来るし、なんと弾道計測器トラックマンを設置したシミュレーションコーナーがあるので、そこで練習したり、最新クラブの試打をしたりすることも可能だ。スタート前、スタート後にトラックマンでチェックできれば、効果的な練習になるだろう。

画像: 弾道計測器トラックマンを設置したシミュレーションコーナーがある

弾道計測器トラックマンを設置したシミュレーションコーナーがある

これだけの充実した施設で、プランにもよるが、現在は平日セルフで1万4200円(+ゴルフ利用税)。アクセスの良さを加味すると、お得な印象を受ける。太平洋クラブはメンバー中心の運営だが、当面は平日中心にネット予約などにも、少し枠が出るようだ。

スループレーへのニーズは高いようで、専用コースとしては茨城県にあるワンウェイゴルフクラブ。都心近郊だとKOSHIGAYA GOLF CLUBやクリアビューゴルフ&ホテル、新武蔵ヶ丘ゴルフコースなど、手軽にスルーで回れるコースが人気になっている。通常のハーフターンで昼食ありのプレー以外に、早朝や午後スルーなどのプランを設けるゴルフ場も増えてきた。

これだけ、ゴルファーのニーズも多様化してるのだから、スループレー可能なコースはもっと増えても良さそうだ。時間が有効に使えるとなれば、自然とプレー頻度も上がってくるだろう。

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