プロ野球セ・パ両リーグでチームドクターとして活躍した吉松俊一氏は「幼少期からの運動が脳の活性化につながる」という。吉松俊一氏とその息子・吉松俊紀氏の共著「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」から、頭のいい子どもを育てるヒントをご紹介。

体を効率よく鍛える相撲は5歳までに

3~5歳までは、できるだけ全身を動かす遊びやスポーツをやらせたいものです。全身スポーツの代表といえば水泳ですが、わざわざスイミングスクールに通わなくてもできるのが相撲です。

相撲といっても裸になってまわしをつけ、四股や鉄砲、すり足といった本格的な稽古をやるわけではありません。家のなかで子どもを相手に、親が押したり、引いたりしてあげるだけで十分です。これなら3歳くらいから始められますし、小学校の低学年くらいまでならお母さんでも相手になれるはずでしょう。

画像: 相撲は体の使い方を身につけやすい。本格的なものでなく、布団の上で押したり引いたりしてあげるだけで十分効果があるという

相撲は体の使い方を身につけやすい。本格的なものでなく、布団の上で押したり引いたりしてあげるだけで十分効果があるという

当然のことながら、子どもよりも大人の方が力があります。しかし、非力な子どもが大人を相手に一生懸命になって相撲をとることで、知らず知らずに体の使い方を覚えます。また、親がちょっと引いたり、軽く投げたりしてあげることで、踏ん張ることやバランス、瞬発力……といったさまざまな力を身につけるでしょう。

最近の子どもは転び方がヘタで、2~3段の階段を飛び降りたり、なかにはつまずいたりしただけで骨折などの大けがをすることがあります。

ときに相撲で幼児を転がしてあげれば、知らず知らずのうちに受け身をとることになり、自分の身を自分で守る術を身につけることにもなるでしょう。こうした相撲なら、寝る前に自宅の布団の上でもできるはずです。

実は相撲の伝統的な稽古はとても合理的なトレーニング方法として、近年、とても注目されています。片足を上げ、もう一方の足にすべての体重を乗せる四股は、バランス力をつけ、また体幹を強くします。両足を大きく開いて上半身をぴったりと地面につける股割りは、あらゆるスポーツの基本となる柔軟性を身につけるばかりか、ケガの予防にもつながっています。そのほかにも鉄砲やすり足などの稽古がありますが、その効果の高さは言葉で説明するより、何百年も続いてきた事実が証明するところです。

幼少期の相撲は、さらに親とのスキンシップにもなり、また裸足での運動は、偏平足の防止や神経系の発達に影響することが医学的にも証明されています。また本格的に道場で相撲を学ぶとなれば、社会生活に求められる礼儀といったものも身につくのではないでしょうか。

「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」(ゴルフダイジェスト社)より

画像: ジョニ男開眼!フェアウェイウッドをまっすぐ飛ばす「のぞき見ショット」ってなんだ!?【講師:小澤美奈瀬】 youtu.be

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