カップの大きさは全世界共通で、4.25インチ(108㎜)であるが、これはあるもののサイズに由来している。それは、一体なに?

「セントアンドリュース市の水道管」のサイズが108ミリだった

4.25インチ、それはイギリス・セントアンドリュース市の水道管のサイズである。

19世紀後半まで、グリーン上のカップはただ土を掘り返しただけの穴で、大きさはコースによってまちまちだった上、ラウンドが進むにつれて崩れてしまうという難点があった。

画像: その絶妙としかいえないサイズでゴルファーを悩ませるホールカップ。その大きさは、「セントアンドリュース市の水道管」のサイズだった

その絶妙としかいえないサイズでゴルファーを悩ませるホールカップ。その大きさは、「セントアンドリュース市の水道管」のサイズだった

そこで、セントアンドリュースのグリーンキーパーだったトム・モリス・シニア(全英オープン優勝4回の名ゴルファーでもある)が、水道管を適当な長さに切って地面に埋め、カップとした。やがて、これが定着し、1891年にはR&A(ロイヤル&エイシェントゴルフクラブ)が、カップの直径を正式にこの水道管のサイズと同じに定める。それが4.25インチだったというわけだ。

ちなみに、セントアンドリュースは2022年の全英オープン開催コース。さらに、セントアンドリュース市の水道管のサイズは、今も4.25インチであるという。

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