プロ野球セ・パ両リーグでチームドクターとして活躍した吉松俊一氏は「幼少期からの運動が脳の活性化につながる」という。吉松俊一氏とその息子・吉松俊紀氏の共著「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」から、頭のいい子どもを育てるヒントをご紹介。

卓球とバドミントンは6歳から

子どもも幼稚園の年長から小学生くらいになると、できるスポーツの選択肢が増えてきます。また、勝敗のあるゲーム性の高いスポーツをやりたくなるものです。勝とうとするための創意工夫や、負けたときの悔しさもまた脳を鍛える大切な要素です。

6歳くらいから始めるのに適したスポーツとして、私は卓球やバドミントンを薦めています。私も自分の子どもだちに、小学校に上がる前くらいからバドミントンをやらせましたが、それは以下の理由からです。

まず卓球やバドミントンは反射神経を磨き、子どもにとって重要な敏捷性を養います。敏捷性とは大脳がキャッチした刺激に対し、体中に張り巡らされた神経系を通じ体(筋肉)が素早く反応することです。やってみればわかりますが、素早いボール(シャトル)の応酬と攻守の切り替えが求められ、見た目以上にきついスポーツです。またコースを狙う、緩急をつける、相手の裏をかくなど、作戦面でも頭を使いますから自然と脳を磨いてくれます。

画像: ボールの動きが速く反射神経が磨かれる卓球やバドミントンは、大脳の発達に効果的だと吉松氏(写真はイメージ 撮影/小林司)

ボールの動きが速く反射神経が磨かれる卓球やバドミントンは、大脳の発達に効果的だと吉松氏(写真はイメージ 撮影/小林司)

次に頻繁にラケットを動かし、また素早いボール(シャトル)の動きを目で追うことは、運動神経を司る大脳の運動野を刺激します。

卓球、バドミントンのラケットは軽く、子どもにも扱いやすく、素早く動かせる道具といっていいでしょう。重い道具は腕やヒジ、手首などに過度な負担をかけ、慢性痛になることもあります。もちろん野球やテニス、ゴルフなどが悪いわけではありませんが、子どもに相応しい道具選びをしてあげたいものです。

これを応用して3~4歳児からうちわをラケットに、風船をシャトルにして遊んであげるのもいいかもしれません。

手に限らず、体の左右の部位をバランスよく使うことは、大脳の発達にとってもとても大事なことです。そういう意味で卓球やバドミントンは、左右の脳をバランスよく発達させてくれるスポーツのひとつといえるでしょう。

「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」(ゴルフダイジェスト社)より

画像: ステイホームでもゴルフは上手くなる!マネジメントクイズ、あなたはいくつ正解できるかな? youtu.be

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