単品ウェッジを購入する際はクラブごとの飛距離の間隔が均等になるよう、ピッチングウェッジのロフト角を基準に選ぶのが一般的。だが業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人は、その考えに賛同しつつも「最近の単品ウェッジはそのようにセッティングしても理想通りの結果にならないことがあります」という。どういうことか、詳しく話を聞いてみよう。

“10番アイアン化”しているPWと単品ウェッジでは性格が大きく異なる

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。今日はウェッジのお話です。昨今のウェッジは単品で買い揃えるスタイルが定着し、多くの方がセットに組み込まれているピッチングウェッジ(以下PW)のほかに自分で好きなロフト角を選んで購入していると思います。

よく雑誌でも何本入れるか? ロフトの組み合わせをどうするか? なんて特集をやっていますよね。一般的には、PWのロフトを調べてそのロフトを基準にロフトの間隔を均等にして選ぶのが良いとされています。そうすれば、クラブごとの飛距離の間隔も均等にしやすく距離感が出しやすいというのが理由です。

私も基本的にはその考えには賛成です。ですが、最近のウェッジを試打させてもらうとそういった結果にならないなぁと感じることがあります。理由は簡単。同じウェッジでもセットに組み込まれているPWよりもウェッジとして設計されたクラブのほうがスピンが掛かりやすく設計されているから。

画像: 10番アイアンとも言えるPWと単品ウェッジでは、飛距離に差が出やすいと小倉氏(写真はイメージ 撮影/三木崇徳)

10番アイアンとも言えるPWと単品ウェッジでは、飛距離に差が出やすいと小倉氏(写真はイメージ 撮影/三木崇徳)

セットに組み込まれているPWはピッチングウェッジと名が付いていますが、言い換えれば10番アイアンです。フルショットで安定した距離を打てるように設計されています。

それに対してウェッジとして設計されているウェッジは様々なライからスピンをかけてグリーンで止めるように設計されているため、重心が高めになっていて、飛距離が思ったよりも出にくいのです。

これは単品ウェッジが発売されるようになってからあったことなのですが、ここ最近ボールの進化によるものなのか、それともウェッジの性能の変化なのかはわかりませんが、その差が強くなっていると感じます。

この現象は、セットに組み込まれているPWと同じロフトのウェッジを打ち比べてみると良く分かります。個人的な検証結果ですが、長さやシャフトを同じにしても約5ヤードウェッジのほうが飛ばないです。

最近はセットのアイアンのロフトがストロング化しているので単品ウェッジを入れる本数が増えたという方も多いと思います。そんなとき、ロフトピッチを均等にしてウェッジを買い、思ったより飛ばないなんてことが起きかねません。

そういった状況を避けるには後からロフトを調整できるフォージドモデルのウェッジを選ぶか、面倒かもしれませんが先に一番ロフトの多いウェッジを1本買い、そのクラブで飛距離をチェックしてから間のクラブを買うようにすると失敗は少なくなると思います。

個人的なお勧めはロフトピッチにこだわらずにフルショットで狙った距離が出るようにロフトを選ぶこと。そうすれば、距離感がつかみやすいですし、コントロールショットをしなければならない時に調整しやすくなります。今お使いのモデルがフォージドモデルなら工房などでロフトを調整してもらえますよ~。

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