米経済誌フォーブスが2020年版もっとも稼いだアスリート『スポーツ選手の長者番付』トップ100を発表。コロナウィルス感染拡大はランキングにも大きな影響を及ぼしたようだ。

1位はフェデラー。タイガーは何位?

同誌がアスリート長者番付の発表をはじめてから30年。ランキングは19年の5月から1年間の賞金、契約金、出演料などを合計した総収入によって算出され、30年目にしてはじめてテニス選手ロジャー・フェデラーが1億630万ドル(約115億円)を稼ぎナンバー1に輝いた。

第二次世界対戦以来となる試合中止や延期が続くスポーツ界でトップ100に支払われたのは前年比9パーセント減の36億ドル(約3850億円)。減収の業界が多いなかフェデラーはスポーツ界最高の1億ドル(約107億円)のスポンサー収入を獲得。彼を支える企業のなかにはユニクロが含まれている。

画像: ゴルフ界から「スポーツ選手の長者番付」トップ10に選ばれたのはタイガー・ウッズ(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

ゴルフ界から「スポーツ選手の長者番付」トップ10に選ばれたのはタイガー・ウッズ(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

ゴルフ界からトップ10入りしたのはタイガー・ウッズひとりで総収入は6230万ドル(約66億5千万ドル)。19年のマスターズでの優勝を含めコース内で獲得した賞金は230万ドル(2億5千万円)に止まったが、ボール契約を結ぶブリヂストンなど10数社のスポンサー収入の合計が60億円を上回った。

全体の14位に世界ランク1位のローリー・マキロイ(5200万ドル=約58億円)、25位にフィル・ミケルソン(4080万ドル=約43億円)がランクイン。そしてゴルフ界からもうひとりトップ100に名を連ねたのは意外な人物だ。

画像: ジョーダン・スピースは52位とトップ100入りを果たした(写真は2019年の全米プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

ジョーダン・スピースは52位とトップ100入りを果たした(写真は2019年の全米プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

ダスティン・ジョンソン? ジャスティン・トーマス? ブルックス・ケプカ? いやひょっとしてリッキー・ファウラー? などと想像が膨らむがジョーダン・スピースが52位にランクインしているではないか!

獲得賞金は160万ドル(約1億7千万円)と今季だけで270万ドル(約2億9千万円)を稼いでいる松山英樹に及ばないがスポンサー収入は2600万ドルと30億円に迫る額。タイトリスト、アンダーアーマー、ロレックス、AT&T、NetJetsが多額の契約金をスピースに捻出している。

17年の全英オープンを制しグランドスラムに王手をかけたのが23歳のとき。残すは全米プロのタイトルだが目下世界ランクはトップ50圏外の56位。不調に喘ぐ若き天才がコロナ後のゴルフ界で復活する可能性やいかに?

ちなみに96年のプロデビュー以来、20年以上アスリート長者番付の上位に君臨し続けるタイガーがこれまでに稼いだスポンサー収入、出演料、コース設計収入の総額は15億ドルというからおよそ1600億円。もはやイメージするのさえ難しい数字である。

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