「ツアーAD」シリーズなど知られるカスタムシャフトメーカー、グラファイトデザインが最新モデル「G」を発売した。いったいどんなシャフトなのか? クラブフィッターの小倉勇人がさっそく試打して解説!

「アベレージゴルファーをど真ん中に据えて開発されたシャフトです」(小倉氏)

グラファイトデザインが2020年、新たにブランドを立ち上げた。その名も「G(ジー)」。ブランド名には「anti-Gravity(アンチグラビティ)」、重力に逆らい、世界の果てまで飛んでいけ! という想いが込められているという。

ドライバー用の重量帯は40グラムと50グラムで、軽量のモデルだが、いったいどんなシャフトなのか? ドライバー用シャフトの40グラム台モデル「aG33-4」と50グラム台の「aG33-5」を、さっそくクラブフィッターの小倉勇人氏に試打、解説してもらった。

「まず、グラファイトデザインと聞くとアスリート向けのハードなイメージをお持ちの方が多いですが、実際はすべてのシャフトがそういったモデルというわけではありません。確かにプロの意見や要望をフィードバックして開発をしているので、そういったイメージはあるかもしれませんが、ツアーADブランドの中にもアベレージゴルファーに合うようなモデルもたくさんあるんですよ。しかしそういったイメージが色濃いのも事実。今回の『G』はそんなイメージを払拭するのにふさわしい軽やかに振れる仕上がりです」(小倉氏、以下同)

画像: 40グラム台のaG33-4

40グラム台のaG33-4

一言で言うなら、「アマチュアでも扱いやすい走り系シャフト」だと小倉氏は言う。

「グラファイトデザインは粘り気があってハードヒットしても左につかまり過ぎない、プロに好まれるようなシャフトを得意としているイメージですが、今回の『G』は『スピーダー』シリーズでお馴染みのフジクラが得意としている、先端が軽やかに走ってアマチュアにも扱いやすいような仕上がりになっています」

ラインナップやスペックからもグラファイトデザインの意図が感じ取れると小倉氏は言う。

「モデルはドライバー用1モデル、フェアウェイ用1モデルのラインナップですが重量帯はどちらも40g台と50g台のみ。アスリートに好まれる60g台はラインナップしていません。アスリートとアベレージどちらも使える! といった戦略ではなく、アベレージゴルファーをど真ん中に据えて開発されたシャフトというのが感じ取れますね」

軽量シャフトながら大型ヘッドでももたつかずに振り切れる

では実際の振り心地や性能はどうなのだろう?

「今回40g台のSフレックスと50g台のSフレックスを同じヘッドで試打させてもらいましたが、共通するのが振り抜きの良さ! 今どきの200gを超える大型ヘッドで試打したのですが、ヘッドのもたつきを感じさせず、シュッっと軽やかに振り抜けます。とくに40gのほうは先端の走り感を強く感じ、パワーがなくても気持ち良くフィニッシュまで振れますね」

「50g台のほうは、ヘッドの走り感を感じるのですが、やや剛性感がある振り味で思い切って振り抜いていけます。つかまり性能はヘッドの性能を邪魔しない程度に持たせてある印象で、どんなヘッドと合わせてもマッチすると思います」

画像: 50グラム台のaG33-5

50グラム台のaG33-5

弾道については「ヘッドのロフト角通りに上がり、前に飛ぶようなライナー性の弾道が自然と打てました」と小倉氏。さらに、試打してみて個人的に気に入ったポイントとして「タイミングの取りやすさ」を挙げた。

「テンポを速く振ってみたり、ゆっくり振ってみたりしても手元側の適度な硬さと粘り感がタイミングを合わせやすく、ミートしやすかったです。ヘッドの性能を生かしやすく、タイミングが取りやすい。まさにアベレージゴルファーが自分に合わせてカスタムするためのシャフトといった仕上がりだと思います」

協力/ユニオンゴルフクラブ

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