ドライバー、3番ウッド、5番ウッド、3番アイアン……というのがPGAツアーの選手が多く採用するセッティングのはずだが、先週、今週と2週続けて“UT2本体制”のプロが勝利。世界のトップのクラブセッティングに異変!?

2週続けてUT2本の選手が勝った

PGAツアーの先週の勝者ウェブ・シンプソン、と今週の勝者ダスティン・ジョンソンには共通点がある。それが、ハイブリッド(日本でいうユーティリティ)2本をバッグに入れていることだ。

シンプソンは飛ばし屋ではないのでまだわかる。しかし、ツアー屈指の飛ばし屋として知られるDJがUT2本体制にしたのは、先週から実は話題になってはいた。DJにとって、それは人生初のセッティングだったからだ。

画像: 2本のUTをセッティングに採用し、トラベラーズ選手権を制したダスティン・ジョンソン(写真/Getty Images)

2本のUTをセッティングに採用し、トラベラーズ選手権を制したダスティン・ジョンソン(写真/Getty Images)

そもそもDJは今年に入るまでハイブリッドを1本たりともバッグに入れてはいなかった。それが、今年に入って契約先のテーラーメイドの「SIM MAXレスキュー」をバッグイン。ロリー・マキロイも同じハイブリッドを採用したことで「マキロイ 、DJがユーティリティを採用!」と日本でも話題となっていた。

DJからさらに驚きのニュースがもたらされたのは、PGAツアー再開後。「RBCヘリテージ」で今度は19度と22度、ふたつのハイブリッドをバッグに入れたのだ。もちろんキャリア初。

その試合を制したのは20度と23.5度、ふたつのタイトリストのハイブリッドをバッグに入れたウェブ・シンプソンだったが、その翌週のトラベラーズ選手権で、今度はDJが勝利をつかむ。

こうして、PGA史上初かもしれない「ハイブリッドを2本バッグに入れた選手の2週連続優勝」が達成された。

ちなみに、DJは19度のハイブリッドで265ヤード以上を飛ばすようだ。すごすぎる。セッティングは、ドライバー、3番ウッド、19度と22度のハイブリッドで、アイアンは4番から。去年末の段階なら、これがDJのセッティングだとは到底信じられないだろう。

アマチュアゴルファーにはすっかりお馴染みのハイブリッド(ユーティリティ)だが、ついにPGAツアーのトップ選手たちもその魅力(?)にとりつかれはじめたようだ。

それにしても、DJが3番アイアン相当までユーティリティだとするなら、我々一般アマチュアは一体何番までユーティリティにすればいいのだろうか……?

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