PGAツアーが再開して5週間目。未だタイガー・ウッズは実戦の場に現れていないが遂に次週ジャック・ニクラスがホストを務めるメモリアルトーナメントに帰ってくる。過去5勝と相性の良い大会で昨年のZOZOチャンピオンシップ以来となるツアー歴代最多の通算83勝目を目指す。

「来週メモリアルでプレーするのを楽しみにしている。競技に飢えている。皆と戦うのが待ちきれない」と本人がツイートするとネットがざわついた。

ツアー再開前にフィル・ミケルソンとNFLのレジェンド2人を交えチャリティマッチに登場し健在ぶりをアピールしたが試合となると2月のジェネシス招待以来約5カ月ぶり。そのときは単独最下位(68位)に沈んだが腰の具合が芳しくなかったと打ち明けている。

画像: 来週開幕のザ・メモリアルトーナメントにタイガー・ウッズが出場する(写真は2019年の全米プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

来週開幕のザ・メモリアルトーナメントにタイガー・ウッズが出場する(写真は2019年の全米プロゴルフ選手権 撮影/姉崎正)

多くの選手にとっては長くて退屈な自粛期間もタイガーにとっては体調を整えるための有効な時間、むしろボーナスになったようだ。

ニクラス主宰の大会に出場することについてタイガーは「(メモリアルの会場)ミュアフィールドは好きなコース。自分は昔からジャックのイベントには必ず出るようにしてきた。彼のゴルフ界&ツアーへの貢献に敬意を表し、どんな形であれイベントをサポートしたいと思ってきた。メモリアルだけじゃなく彼が設計したコースで開かれる大会とは相性が良いんだ。我々プレーヤーにとってジャック・ニクラスという存在は本当に大きい」と熱弁をふるう。

フェデックスカップのポイントランクは41位。昨シーズンまで守ってきた世界ランクベスト10の座からは陥落し現在14位にとどまっている。

本来メモリアルには8000人程度の観客を入れるはずだったがニクラスの「ファン、地域、選手の安全が第一」という見解もあり無観客で開催されることが決まった。現地での観戦を楽しみにしていたファンにとっては残念だがタイガーが戻ってくるだけにテレビ視聴率は大幅アップが見込まれる。

今週同じミュアフィールドで開催中のワークデーチャリティオープンでは14年のメモリアルトーナメントで米ツアー初優勝を飾った松山英樹が初日3位タイの好発進を切った。タイガー同様松山にとってもミュアフィールドは相性の良いコース。今週ももちろん勝って欲しいが来週タイガーと松山が優勝を争ってZOZOチャンピオンシップの再現のような展開になれば、日本のファンは眠ってなどいられない。

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