ゴルファーが90の壁を乗り越え、80台のスコアでプレーするためには、「ミスしたあとの切り替えもポイントとなります」とプロキャディ・伊能恵子はいう。ちょっとした工夫で気持ちの切り替えが簡単になるというのだが……どんな方法?

9ホール単位ではなく、「3ホール」ごとにスコアを句切ろう

90切りを目指しているゴルファーはある程度ショットが打てていて、もちろんパーオンを狙えるホールも出てきますよね。パーが取れるホールもある一方で、絶好のポジションから大叩きしてしまうこともあると思います。ミスは必ず出るものですが、ひとつのミスを切り替えられずにミスを重ねてしまう。ミスからの切り替えが出来ないのが90切りを達成できないひとつの理由なのかなと私は思います。

そういうゴルファーは、9ホールを3ホールごとに区切って、「3ホール中で1個だけパーをとればいい」や「2個までボギーOK」と3ホールごとに一区切りしてプレーすることもありかなと思います。

画像: 9ホールを3分割、3ホールで完結させることで案外ラクに気持ちの切り替えができるかもしれませんと伊能はいう。スタート前にペグシルで3ホールずつ区切ってプレーしてみるのもいいかも

9ホールを3分割、3ホールで完結させることで案外ラクに気持ちの切り替えができるかもしれませんと伊能はいう。スタート前にペグシルで3ホールずつ区切ってプレーしてみるのもいいかも

その場合、3ホールなかで自分がプレーするかをマネジメントすることが大事。もし、この3ホールのなかでダボやトリを叩いても「うわ~残り6ホールでもうダボはひとつも打てないぞ」と、9ホールや18ホール単位で考えるのではなくて、3ホールで完結させるんです。

たとえばダボを打ってしまったときに「もうこのハーフはダメだ」「今日もう練習」っていうふうに考えてしまったことってないですか? そういう発想って、9ホールや18ホール単位で考えてしまっているからこそ出てきちゃうんです。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

17個ボギーを打っても、ひとつパーなら89ですよね。ということは、3ホールのなかで2個ボギーを打ってもいい。ダボ、ボギー、パーでもまあ大丈夫。そう考えたらラクにプレーが出来そうですよね。

3ホールのなかでいかにプレーするか。そこだけを考えることで、自分のなかで切り替えができるようになると私は思います。

これが9ホールになると仕切り直しが難しくなっちゃうんです。1番ホールからOBを打ってトリを叩いてしまったときに「ここからあと8ホールか~スタートから叩いたし、もう無理」と絶望するゴルファーが多いですけど、3ホールで区切って、もし2番、3番とパー、パーで切り抜けられたら、ボギーペースでプレーできているということ。4番からはまたリスタート! って考えられるじゃないですか。

アマチュアゴルファーは、もしかしたらプロよりも自分自身のスコアに対してのジャッジが厳しいかもしれません。いいスコアが出ても、悪いスコアを叩いても、3ホールすぎたら忘れちゃう。まずはこれを実践してみてはいかがでしょうか。

This article is a sponsored article by
''.