クラチャンが実践し、実際に結果を出した練習法を紹介する月刊ゴルフダイジェストの連載「クラチャンと回ろう!」。同連載で紹介されていた、体が左に突っ込む癖を直す方法を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

構えたときからヒールを上げておく

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフ雑誌には上達に役立ついろいろな情報が載っているわけですが、なかなか僕たち普通のオッサンアマチュアがすぐに実践できないようなものもあります。

なので、僕はけっこうアマチュアが実際にやっていることが書かれている記事に注目したりしています。だって、僕とあまり変わらないような体力や体格の人が、実際にそれをやって上達したことが書かれているわけだからね。

月刊ゴルフダイジェストには「クラチャンと回ろう!」という、いろんなコースでクラチャンになった人が上達するためにやっていることや、ラウンドでやっていることなんかが書かれている連載があります。9月号では72歳で念願のクラチャンになった方のドライバーショットを曲げずに飛ばすコツが載っていました。70歳を超えてクラチャンになるなんて、なかなかできることじゃないですから、さっそく真似してやってみることにしました!

画像: 月刊ゴルフダイジェスト誌上で連載中の「クラチャンと回ろう!」で紹介されていた、体が左に突っ込む癖を直す方法を試してみた

月刊ゴルフダイジェスト誌上で連載中の「クラチャンと回ろう!」で紹介されていた、体が左に突っ込む癖を直す方法を試してみた

その記事に載っていたクラチャンの方の悩みは、ここ一番でのドライバーショットで強くボールを叩きに行ってしまい、体が左に突っ込むクセ。野球経験者らしいので、そういうクセが出てしまうのだとか。実は僕も野球をやっていたし(補欠ですが)、左に突っ込む悪いクセもあるんですよね。これは僕にピッタリの方法なのかもしれません。

画像: 写真左のように、ここ一番で上体が左に突っ込み、ボールを叩きに行ってしまうので、右のように左へのスウェイをなくしてビハインド・ザ・ボールで打ちたい

写真左のように、ここ一番で上体が左に突っ込み、ボールを叩きに行ってしまうので、右のように左へのスウェイをなくしてビハインド・ザ・ボールで打ちたい

その方法とは左足のヒールアップ。ヒールアップなんて普通じゃん!と思われるかもしれませんが、アドレスの時点で左足のかかとを浮かせておき、そのままテークバックして、切り返しで左足かかとを踏み込みショットをするんです。テークバックのときにヒールアップするのと、最初からヒールアップしているので何か違う部分があるんでしょうかね?

この「アドレスでやっておくヒールアップ」には3つのメリットがあると、この記事のクラチャンさんは言っています。

【1】急いでテークバックすることができないので、自然とテークバックがゆっくりになり、安定したトップが作れる。

【2】切り返しで体が左に突っ込むことがなくなり、前傾角がキープできてスウィングの再現性が高まる。

【3】腰の回転速度が上がることでヘッドスピードが上がり飛距離も伸びる。

かなり良いことだらけですよね。これはぜひとも試してみたくなります。

画像: アドレスをしてから左足かかとを上げて、トップまで行ったら左足をグッと踏み込んで切り返す

アドレスをしてから左足かかとを上げて、トップまで行ったら左足をグッと踏み込んで切り返す

さっそくやってみましたが、たしかにヒールアップをしたままテークバックするとトップが安定しますね。テークバックの途中でかかとを上げる普通のヒールアップだと、かかとを上げるタイミングや、上げ方などが微妙に毎回違ったりして安定しないんですよ。

そしてかかとを上げるときに上体も伸び上がったり、スウェイしたりすることがある。その点、アドレス時にヒールアップしておくと、伸び上がりやスウェイもなりにくく、安定してテークバックができますね。

そしてトップからは左足かかとを踏み込むことで切り返し、あとは腰を回しながらフィニッシュまで一気に振り切る。これだと下半身から始動するイメージが出るので、上体でボールを打ちに行ってしまうことは少なくなりそうです。

ただ、少し難しいのは左かかとを踏み込むタイミング。僕的にはクラブがトップに行くか行かないかくらいで踏み込むといい感じに振り切れる気がしました。最初はちょっとタイミングを取るのが難しいかもしれないですが、少し練習すれば慣れてくるんじゃないでしょうか。踏み込むタイミングさえ覚えてしまえば、けっこう再現性の高いスウィングができるようになりそうです。

何十球か打ち込んでいるうちに気がついたのですが、左足のヒールアップのやり方にも少しポイントがあるような気がしました。ただ単に左足かかとを浮かしてテークバックするだけではあまり意味がなく、しっかりと左足つま先に向けて左膝をねじっていくようなイメージを持ってテークバックするのが良いようです。そして切り返しからは左足かかとに踏み込む。こうすることで、しっかりと右足に体重を乗せることができ、インパクトでは左に上体が突っ込むことがなく、ボールに力が伝わるようになりました。

画像: 写真左のようにただかかとを上げたままテークバックするのではなく、右のようにしっかりと左ひざを内側にねじり込むようにして右足に体重を乗せていく

写真左のようにただかかとを上げたままテークバックするのではなく、右のようにしっかりと左ひざを内側にねじり込むようにして右足に体重を乗せていく

ただ僕の場合は飛距離が伸びるということはあまりなかったので、そのあたりのメリットは感じませんでしたが、体重を右足に乗せてから切り返しで左に乗っていくという感覚を覚えるのにはなかなかいい練習方法じゃないかと感じました。

年齢とともに体が硬くなり、飛距離が落ちてきたゴルファーにはなかなか効果のある打ち方かもしれないので、練習はもちろん、このクラチャンさんのようにコースでも取り入れてみるのもいいかもしれません。

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