ミズノがメディア向けに開催したオンラインフィッティング勉強会にて、男子プロ・時松隆光が「ミズノパフォーマンスフィッティングシステム」を体験した模様を披露した。

今や各メーカーがゴルファーごとに最適なクラブ選択を行うためのフィッティングサービスを提供しているが、中でも老舗と言えるのがミズノ。1996年からフィッティングビジネスを始めているのだ。

現在はフィッティングの精度も大幅に進化し、最新のフィッティングサービス「ミズノパフォーマンスフィッティングシステム」では手順も非常に簡略化。専用のフィッティング計測器「シャフトオプティマイザー3D」を取り付けた7番アイアンで3球打つだけ。

画像: アイアンに取り付けられたフィッティング計測器「シャフトオプティマイザー3D」によってスウィング中のデータが計測され、最適なスペックを導き出せる(画像提供/ミズノ)

アイアンに取り付けられたフィッティング計測器「シャフトオプティマイザー3D」によってスウィング中のデータが計測され、最適なスペックを導き出せる(画像提供/ミズノ)

シャフトオプティマイザー3Dによって測定されたデータから理想的なシャフトの硬さ、重さ、調子、そしてヘッドサイズ、ネックタイプ、ヘッドタイプ、ライ角がわかり、推奨ヘッド、推奨シャフトの具体的なモデル名も導き出される。さらに、アイアンのデータをもとにドライバーからウェッジまで番手の最適なセッティングもわかるという。

画像: ヘッド28種類(ライ角別含め)とシャフト76種類が用意されていて、試打結果を受けて、その場ですぐ試打が可能だという(画像提供/ミズノ)

ヘッド28種類(ライ角別含め)とシャフト76種類が用意されていて、試打結果を受けて、その場ですぐ試打が可能だという(画像提供/ミズノ)

このフィッティングシステムをプロゴルファー・時松隆光が試し、最適なシャフトとヘッドの傾向を見てみることに。ちなみに時松自身は「話には聞いていたが、実際に店舗では(フィッティングを)受けたことはなかった」とのこと。

画像: プロゴルファー・時松隆光が「ミズノパフォーマンスフィッティングシステム」を実際に体験した(画像提供/ミズノ)

プロゴルファー・時松隆光が「ミズノパフォーマンスフィッティングシステム」を実際に体験した(画像提供/ミズノ)

ヘッドスピードのほか、スウィングテンポ、トウダウン、前反り角(キックアングル)、しなり係数が独自基準で採点され、その結果導き出された最適なシャフトのスペック(7番アイアンの場合)は以下のようになった(画像A)。

画像: 画像A:時松の試打測定結果から、推奨シャフトスペックは重量110~130グラム、中元調子のXフレックスと解析(画像提供/ミズノ)

画像A:時松の試打測定結果から、推奨シャフトスペックは重量110~130グラム、中元調子のXフレックスと解析(画像提供/ミズノ)

【フィッティング結果】
最適フレックス:X
最適シャフト重量:110~130グラム
最適キックポイント:中元調子
【推奨シャフト候補】
1:NSプロ モーダス3 システム3 ツアー 125X(129.5グラム、Xフレックス)
2:ライフル プロジェクトX 6.0(121グラム、SXフレックス)
3:ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー S200(131グラム、Sフレックス)
4:ダイナミックゴールド X100(130グラム、Xフレックス)
5:ライフル プロジェクトX 5.5(118グラム、Sフレックス)

ちなみに計測時の7番アイアンのヘッドスピードは39.8m/s。平均的な男性ゴルファーで約34m/sだというから、さすがはプロと言ったところ。では実際に時松が使用しているシャフトのスペックと見比べてみるとどうだろう。

【時松使用シャフト】
モデル名:NSプロ プロトタイプ システム3
フレックス:S
シャフト重量:フィッティング結果とほぼ同等(プロトタイプのため詳細は未開示)
キックポイント:フィッティング結果とほぼ同等(プロトタイプのため詳細は未開示)

時松の使用するシャフトは、推奨シャフトの第一候補に挙げられた「NSプロ モーダス3 システム3 ツアー 125X」をプロ仕様にチューニングしたプロトタイプ。シャフトオプティマイザー3Dが導き出したフィッティング結果は時松が使うシャフトスペックとほぼ合致しているが、フレックスについては若干のブレがあった。

「面白いですね。実はXフレックスもテストしていて、たしかにフェアウェイに限ればSよりも良い結果が出ているんです。でも、ラフから打つ際にXでは力負けしてしまいそうで。今使っているシャフトは、表記はSですが少し硬めで、SとXの中間といった感じですよ」(時松)

続いて、インパクト時のクラブの動きについて計測した結果が以下だ(画像C)。

【計測結果】
インパクトライ角:61度
シャフトリーン角(正面から見た時のハンドファースト度合いを表す):-13度
アタック角(入射角):-9度
フェーストゥパス角(ヘッド軌道に対するフェース向きの角度差):-11度

画像: 画像C:時松のインパクト時のクラブの動きを計測した結果(画像提供/ミズノ)

画像C:時松のインパクト時のクラブの動きを計測した結果(画像提供/ミズノ)

ハンドファーストの度合いは強く、アタック角もやや強めのダウンブロー。フェーストゥパス角は-11度、つまりインパクト時にややインサイドアウトのクラブ軌道に対しフェース面が大きく左を向いていることがわかる。

「フェーストゥパスの角度が大きめですが、自分はフェードヒッターで(ヘッドが)上から入りやすいからですね。実際、データ通りにインパクト時に(フェース面が)左を向くクセがあるんですよ」(時松)

そしてこれらの結果から最適なヘッドのサイズや形状、ライ角やネックタイプがわかり、オススメのモデル名まで具体的に提示してくれる。時松の場合は以下のような結果が出た(画像D)。

画像: 画像D:フィッティングによって判明した時松のスウィングに合ったヘッドタイプをまとめた図(画像提供/ミズノ)

画像D:フィッティングによって判明した時松のスウィングに合ったヘッドタイプをまとめた図(画像提供/ミズノ)

【推奨ヘッド候補】
1:ミズノプロ120
2:ミズノプロ319
3:ミズノプロ520
4:ミズノプロ719

「僕はハーフキャビティタイプのMP-66を使っていますが、性能的にはマッスルバックのほうがより合っている、という結果なんですね。でも僕は結構見た目や顔が大事なタイプ。ミズノプロ319もテストしたんですけど、ちょうど今使っているMP-66のフェースの見え方がすごく気に入っているんですよね」(時松)

画像: 時松が使用するハーフキャビティのMP-66

時松が使用するハーフキャビティのMP-66

やはりそこはプロゴルファー。自分の道具に対するこだわりの強さが見て取れるが、肝心のフィッティングについては「(自分の感覚が合っているか)答え合わせしているようで面白いです」とコメント。最後に、フィッティングの重要性についてもこう述べた。

「やっぱり自分に合わないクラブだとそのぶん上達が遅くなってしまいますからね。あと、フィッティングで自分のスウィングが計測されますから、(スウィングの)悪いクセもわかるのは良いですよね。そのうえで、それを活かせるクラブを選んだり、とかね」(時松)

自分の感覚をたしかめるためにフィッティングを受けてみる。そんな“使い方”もアリかも。

画像: 振るだけでヘッドスピードが上がる!話題の練習器具「スーパースピードC」どう使う? youtu.be

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