2019年1月1日より施行された新・ゴルフ規則をわかりやすく解説する書籍「GOLF DIGESTゴルフルール早わかり集2019-2020」より、ドロップと救済エリアに関するルールをまとめてご紹介。しっかりおさらいしておこう。

Q:ドロップの方法は?

答え:膝の高さから真っすぐ落とす。

解説:球を手に持って、膝の高さから球が真っすぐ落ちるように、落とします。

Q:間違った方法でドロップした場合は?

答え:ストロークする前に訂正

画像: 2018年までの肩の高さからドロップをしてやり直す事例がトーナメントでも起こっている。

2018年までの肩の高さからドロップをしてやり直す事例がトーナメントでも起こっている。

解説:間違った方法でドロップしても、ストローク前であれば罰なしに訂正することができます。訂正せずに球をプレーした場合、球が止まっていた場所が規則で許される場所であれば1罰打。球の止まっていた所が規則 で許されていない場所であった場合は誤所からプレーしたことになり2罰打を受けます。

Q:救済処置でドロップする。その場所は?

答え:救済エリアにドロップ

解説:救済処置にはすべて「救済エリア」があります。ドロップした球はその救済エリアに落ちなければならず、またその救済エリアの中に止まらなければいけません。

Q:ドロップした球が 救済エリアの中に 落ちなかった場合は?

答え:罰なしにドロップをやり直す

解説:ドロップした球は救済エリアに落とす。救済エリアに落ちない場合は、何度でもドロップをやり直します。

Q:ドロップがなぜ膝の高さに?

解説:ドロップは「頭越しに後方へ」から始まり「肩越しに後方へ」 となった。そして1984年からは「手を伸ばして肩の高さ」 に変わり、2019年「膝の高さ」に変更された。正確に救済エリアの中に落とし、速やかにプレーすることが求められている。

Q:ドロップした球が 救済エリアの外に止まったときは?

答え:罰なしに再ドロップ

解説:ドロップした球が救済エリアの中に落ちたが、その後、救済工リアの外に出て止まった場合は、罰なしに、再ドロップします。

Q:ドロップでも球が救済エリアの外に出てしまった場合は?

答え:球が落ちた場所にリプレース

解説:再ドロップした球がコース上に落ちた箇所にリプレースをします。リプレースしても球が止まらない場合、再度リプレースし、それでも止まらない場合は、ホールに近づかない球が止まる最も近い箇所にリプレースします。

Q:ドロップした球が地面に落ちる前に自分の体に当たったら?

答え:自分自身や用具に当たったら再ドロップ

解説:ドロップした球が地面に落ちる前に偶然に自分自身や用具に当たっても罰はなく、ドロップをやり直さなければなりません。

Q:ドロップした球が救済エリア内に落ちた後に自分の体に当たったら?

画像: ドロップでは、膝の高さから落とした球が救済エリアに落下すること、その球が救済エリアにとどまること、この2 点を重視している。そのためドロップした球が体や用具に当たってもそのままプレーしよう

ドロップでは、膝の高さから落とした球が救済エリアに落下すること、その球が救済エリアにとどまること、この2 点を重視している。そのためドロップした球が体や用具に当たってもそのままプレーしよう

答え:落ちた後、球が体や用具に当たってもそのままプレー

解説:ドロップした球が救済エリア内に落ちた後に偶然に自分自身や用具に当たった場合、その球がその救済エリア内に止まっていれば、罰なしにその球をプレー。救済エリアの外に止まった場合は、罰なしに再ドロップします。

「救済エリア」とは?

プレーヤーが規則に基づいて救済を受けるときに球をドロップしなければならないエリア。各救済規則はプレーヤーに次の3つの要素に基づく大きさと場所を持つ特定の救済エリアを使用することを要求します。

・基点:救済エリアの大きさを計測するときの基点
・基点から計測する救済エリアの大きさ:救済エリアは基点から1クラブレングスか、2クラブレングスのいずれかになります。しかし、一定の制限があります。
・救済エリアの場所の制限:救済エリアの場所はひとつまたは複数の方法で制限されることがあります。
>特定の定義されたコースエリアだけとなる(たとえば、ジェネラルエリアだけ、またはバンカーやペナルティエリアの外)
>基点よりもホールに近づかない。または救済を受けているペナルティーエリアやバンカーの外でなければならない。または
>救済を受けている状態による障害(特定の規則で定めている)がなくなるところ。

Q:ドロップした球を故意に止めたら?

画像: ドロップした球を故意に止めるのは無罰?それとも2打罰?

ドロップした球を故意に止めるのは無罰?それとも2打罰?

答え:エリアから出る球なら止めても罰なし。

解説:ドロップした球が救済エリアの中で止まる可能性がないときは、球を故意に止めても罰はありませんが、それ以外のときに故意に止めた場合は2罰打となります。

Q:救済エリアは どうやって決める?

答え:1クラブまたは2クラブの範囲

解説:救済処置によって異なりますが、1クラブレングス、2クラブレングスの範囲内で規則が定める範囲となります。

Q:救済エリアの範囲を決めるクラブはどれ?

答え:パター以外で最も長いクラブ

解説:救済エリアを決めるためのクラブレングス(クラブの長さ)は、そのプレーヤーが持ち運んでいるクラブの中でパター以外の最も長いクラブとなります。通常のプレーヤーにとってはドライバーです。

Q:救済エリアを決めるときクラブを地面に置くべき?

答え:.自分で推定して決めればいい

解説:救済エリアの範囲を決めるときに、クラブを実際に地面に置かないと罰が課せられるわけではありません。クラブを置かずに推定して救済エリアを決めることもできます。

Q:短いクラブで救済エリアを決めたら違反?

答え:短いクラブで決めても罰はない。

解説:救済エリアを決める方法に関係なく、次の2つの要件を満たさずにプレーした場合だけが違反となります。

1、ドロップした球がそのプレーヤーに認められている救済エリアの中に落ちる。

2、そしてその球がその救済エリアの中に止まる。

ルールで迷ったら「GOLF DIGESTゴルフルール早わかり集2019-2020」をチェック!

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