松山英樹がPGAツアーのプレーオフ第2戦「BMW選手権」で3位タイとなり、7年連続最終戦出場という快挙を達成。その最終戦は、BMW選手権までの戦いでポイントランクトップのダスティン・ジョンソンは「10アンダー」からスタートになるといったように、ハンディ戦となる。ランク10位の松山は、どんなスコアからスタートする?

2017-2018シーズン、プレーオフ最終戦を制したのはタイガー・ウッズだった。タイガーの奇跡の復活に会場は大盛り上がりのお祭り状態。だったのだが、その試合を終えてフェデックスポイント1位となり、PGAツアーの年間王者となったのはジャスティン・ローズだった。タイガーもローズも称えられるべきだが、会場はタイガー一色。これでは年間王者の偉業も霞む……といったことがあった。

その年を境にPGAツアーはレギュレーションを変更。昨2018-2019シーズンではストロークベースド・ボーナスシステムという新たな方式が最終戦に導入される。最終戦までのポイントランキングをもとにストロークのボーナスを各選手に与え、最終戦に勝った選手が年間王者、というわかりやすい方式に変更された。

たとえば昨年の場合、フェデックスランク5位で最終戦に臨み、5アンダーのボーナスを持ってスタートしたロリー・マキロイがランク1位で10アンダーボーナスを持っていたジャスティン・トーマスをかわして優勝、年間王者に輝いている。

では今年の場合はどうか。10位の松山英樹まで、1位から順位とボーナスの数字を確認して行こう。

1 ダスティン・ジョンソン -10
2 ジョン・ラーム -8
3 ジャスティン・トーマス -7
4 ウェブ・シンプソン -6
5 コリン・モリカワ -5
6 ダニエル・バーガー -4
7 ハリス・イングリッシュ -4
8 ブライソン・デシャンボー -4
9 イム・ソンジェ -4
10 松山英樹 -4

1位のDJは10アンダーから、2位のラームは8アンダーからスタート。6位から10位までのボーナスは同じで、松山は8位のデシャンボーらと同じ4アンダーのボーナスを持って、トップを追う形となる。

画像: BMW選手権で3位タイとなり、7年連続でのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」出場を実現した松山英樹(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

BMW選手権で3位タイとなり、7年連続でのプレーオフ最終戦「ツアー選手権」出場を実現した松山英樹(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

絶好調のDJと6打差がついた状態でスタートするわけだから、極めてタフな状況なのは明白。しかし、昨年5アンダーのビハインドからスタートしたマキロイが勝っていることもあり、勝負は下駄を履くまでわからないし、チャンスは残っている。

30人だけが出場できる最終戦、日本人初のPGAツアー年間王者に向けた松山英樹の戦いから、まだまだ目が離せない。

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