ヤマハが新たに設立した「ゴルフR&Dセンター」への取材に誘われたゴルフ大好きな記者・S子。普段使うクラブがどのように作られているのか? 興味津々で向かった先で見たものは!?

こんにちは!ゴルフ記者・S子です。

私はゴルフが大好きなので、クラブもよく買います。ですが、それがどう作られているかを見たことはありませんでした。そんなS子に、ヤマハさんが新たに設立したという「ゴルフR&Dセンター」に取材に来ないかというお誘いが! そんなの見たいに決まってるので、お邪魔させてもらいました!

さて、R&Dとはリサーチ&デベロップメントの略称で、技術研究や開発を行うこと。ヤマハさんは、テクノロジーの開発競争という側面のあるゴルフクラブの研究開発を強化するため、静岡県浜松市にある天竜工場敷地内にR&Dセンターを設立したそうです。

S子自身はゴルフクラブを研究する場に行くのは初めてで、具体的にどんな場所なのかな~など考えていたら前日の夜は眠れませんでした(笑)。そして迎えた当日、新幹線で浜松駅へ向かい、ヤマハさんの技術が詰まった天竜工場に到着! 同センターは屋内テストレンジ、試作室、打音録音スペース、耐久試験室、精密測定室などが完備されていて、S子が想像したよりはるかに大きい……! 

画像: ゴルフクラブの研究・開発を強化するために設立された「ゴルフR&Dセンター」。試打室なども完備された、かなり大きな施設でした!(写真提供/ヤマハゴルフ株式会社)

ゴルフクラブの研究・開発を強化するために設立された「ゴルフR&Dセンター」。試打室なども完備された、かなり大きな施設でした!(写真提供/ヤマハゴルフ株式会社)

より性能の高いクラブを作るための研究・開発施設ということですが、具体的にどんなことを行っているのでしょうか。開発グループ・角田幸介さんに話を聞いてみると、ちょうど発表されたばかりの「インプレスUD+2」の開発秘話を教えてくれました。

「インプレスUD+2はR&Dセンターを活用して、打音の最終確認を行いました。(打音を)録音して科学的に分析することもしますが、最後の最後の評価は人の耳です。全員ブラインドテストといって目をつぶって、過去の商品や競合他社品を打ち比べして、様々な要素で評価しました」(角田)

屋内テストレンジで音を録音したり分析するだけでなく、実際の使用シーンを想定して屋外での音の反響を評価するため専用のレンジがあるというのだから、すごい! 大手楽器メーカーでもあるヤマハさんならではのこだわりです。

ゴルフクラブの技術の進化は目覚ましいですが、最終確認で科学的に分析するではなく“人の耳”で評価するというのもこだわりなのかなとS子は思います。R&Dセンターがあったことで、「徹底的に打音までこだわることができました」と角田さん。

画像: 屋内テストレンジは3打席中1打席(右)はマシンが常備されていて、いつでもマシンテストができるようになったのだとか(写真提供/ヤマハゴルフ株式会社)

屋内テストレンジは3打席中1打席(右)はマシンが常備されていて、いつでもマシンテストができるようになったのだとか(写真提供/ヤマハゴルフ株式会社)

さらに角田さんはR&Dセンターを設立したことで二つのメリットを実感していると教えてくれました。

「今まではテストするまでの手間がかかっていましたが、そういった精神的な障害が取り除かれて、開発者のモチベーションが高まっていることが一番です。さらに開発は時間との闘いで、マシンテストも失敗したらもう一度やり直しになってしまうため、今までは『置きに行く(失敗を避けた開発をする)』というか、保険をかける部分もあったんです。だけど、今は保険かける必要がなくなって、どんどん新しいことに挑戦していける。この二つが大きいと感じています」(角田)

私は普段、原稿の締め切りに追われる身ですが、クラブ開発の現場も時間との戦いなのですね……。ゴルフクラブの開発って、今までどのように行うのか全然イメージできませんでしたが、こうやって一人一人、生身の人間が(当たり前ですけど)苦労して作ってるんだな〜と実感することができました。

新しいことに挑戦し続けるヤマハさんのクラブに今後も注目しようと思いつつ、クラブ開発に熱い思いを抱く方々の情熱に触れ、帰宅後思わず自分のクラブを磨いちゃいました(笑)。

モノづくりの難しさと面白さを知り、大満足のヤマハR&Dセンター取材だったのでした。

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