過去モデルの技術を“全部乗せ”したドライバー
ツアーBシリーズはブリヂストンゴルフが誇るワールドワイドブランド。前作は、男子、女子、シニアと日本ツアーでそれぞれ勝利を収めるなど結果を残し、アスリートなアマチュアがこぞって出場する日本ミッドアマ選手権では、モデル別使用ランキング3部門で一位を獲得するなど、結果を残している。
そんなツアーBシリーズの最新ドライバー、ツアーB Xは国産メーカーとして日本のゴルファーを改めて研究した意欲作だという。では過去モデルから具体的にどう進化したのか。クラブフィッターの小倉氏に試打と解説をお願いした。
小倉氏は、過去モデルと比べて「直進性が大幅に向上していて、余計なサイドスピンを抑えた高い弾道が打てますね」とツアーB Xを打った第一印象を語る。
ブリヂストン「ツアーB X」
これはツアーBシリーズ過去モデルで培った技術を集約した“全部乗せ”の仕上がりになっていることが大きい。ツアーB XDシリーズではクラウンに金属弦を搭載したわみを増大させていたが、ツアーB Xでは金属弦をハニカム状に張り巡らせることでフェース面と平行にだけたわむように進化。さらにツアーB JGRドライバー（2019年モデル）で好評だったフェースを裏から支えるサスペンションコアによって打点のミスに強い仕上がりとなっている。
ツアーB JGR（2019年モデル）に搭載されていたサスペンションコアも引き続き採用
小倉氏が個人的に気に入ったというのは「フェースローテ―ションのしやすさ」だ。
「ヘッドを返しやすく、スムーズに振り抜けるので狙ったところに打ち出しやすい。それでいて直進性の高い弾道が打ちやすいので安定した結果が得られましたね。また、ゴルファーのスウィングが自然と弾道に表れます。可変ウェートやネック調整機能が標準のポジションの場合だとニュートラルなつかまり性能で、アウトサイドイン軌道の方ならフェード系、インサイドアウト系ならドロー系といった感じです」
もちろんコースに出たときに曲がり幅が大きすぎる場合はウェート位置を調整するなどして調整もできる。「一方普段の練習では、標準ポジションに戻してスウィングを磨くといった使い方もできます。腕前関係なく上達したいと考えるアクティブゴルファーにはぜひ打ってもらいたいですね」と小倉氏。
では改めてツアーB Xの性能を総括してもらおう。
「適度で自然なやさしさに、良いスウィングができたときに良い球が打てる性能。弾道調整機能を活用すればお助け機能も高めることができ、実戦力もある。腕を磨くにはピッタリなクラブだなと思います」
協力/ユニオンゴルフクラブ
