ドライバーショットでのミスはアマチュアゴルファーなら避けられないが、「ミスしたあとに冷静なジャッジできるかどうかが、スコアを大きく左右します」とプロキャディ・伊能恵子は言う。スコアを守るトラブル時のマネジメントを教えてもらった!

ドライバーは14本のクラブの中で一番飛ぶクラブですが、その分曲がると傷口が大きいクラブでもありますよね。スコアをまとめるためには、たとえティショットでミスしても、その傷口を最小限に止めることが必要になります。

たとえば、ティショットが林の中に入ってしまい、やっと見つけたボールが木の根っこにあったとします。左打ち(右利きの場合)でしか脱出不可能な状態で、あなたはどうしますか? 

もし無理やり打ったとしても、うまく当たってフェアウェイに戻せる確率ってほとんどありませんよね。空振りしちゃうかもしれませんし、当たっても2、3ヤードしか転がらないことも考えられます。

画像: 林の中に入れてしまったとき、冷静にジャッジできるかどうかで、スコアは変わる(撮影/姉崎正)

林の中に入れてしまったとき、冷静にジャッジできるかどうかで、スコアは変わる(撮影/姉崎正)

この状況で同じ「1打」を払うのなら、アンプレヤブルを宣言して救済を受けてもいいと私は思います。そうすれば、クラブを気持ちよく振れる場所から打てる可能性がはるかに高まりますから。

そのショットは3打目で、4打目を乗せて、そこから2パット。ダボにはなってしまうけど、それ以上は叩かなさそうです。

「1ぺナ」を嫌がるアマチュアゴルファーはいますが、アンプレヤブルは恥ずかしいことではなくて、ペナルティを受けて救済を受けられるわけなので、活用するべきだと私は思います。左打ちをして空振りしちゃったら、まったく同じ状況で3打目となるわけですから。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

もちろん、状況次第ではニアレストポイントがさらに林の中になってしまったり、そのまま打ったほうマシ、ということもあるかもしれません。そのあたりは、冷静なジャッジが求められます。70台でプレーをされるアマチュアゴルファーは自然とこういった考えができていて、大怪我しないのではないでしょうか。

「クラブを振れないな」という状況になったら、一度冷静になって、どうしたら大怪我しないでホールアウトできるのかを考えてみてください。その冷静なジャッジが、ピンチの状況でスコアを守ってくれると思いますよ!

This article is a sponsored article by
''.