米女子ツアー・キャンビアポートランドクラシックに参戦中の渋野日向子。初日は最終ホールを残して1アンダー暫定39位タイとまずまずの出だし。その渋野が、見事なチップインバーディを見せた。

6番パー4でグリーン奥からフロップショットで直接放り込む

3番でバーディのあと、5番から3連続バーディで一時は4アンダーまでスコアを伸ばした渋野。その後はスコアを落として1アンダーで日没サスペンデッドだった初日のハイライトと言えるのが、6番パー4でのチップインバーデイだろう。

なにしろ状況が難しい。ボールはグリーン奥の深いラフで、やや左足下がり。ピンまでは距離がなく、わずかに下り傾斜となっている。2ピンくらいオーバーしても仕方ないか……という状況だ。

画像: キャンビアポートランドクラシック初日6番ホールで、見事なチップインバーディを決めた渋野日向子(写真は2019年のスタンレーレディス 撮影/大澤進二)

キャンビアポートランドクラシック初日6番ホールで、見事なチップインバーディを決めた渋野日向子(写真は2019年のスタンレーレディス 撮影/大澤進二)

そこで渋野が選択したのが、フェースを開いて少しだけボールを上げるフロップショット。振り抜いたヘッドの後からボールが追いかけてくるようなこのショットが見事に決まり、グリーン奥エッジを超えてすぐに着弾したボールはラインに乗ってコロコロと転がり、見事カップイン。ピンチをチャンスに変えて見せた。

去年までの渋野はアプローチはピッチ&ラン一辺倒だったが、この状況、ピッチ&ランでは寄せようがない。オフの間に取り組んだというロブショットなど、フェースを開くアプローチの練習の成果が出たカタチだ。

ただ、15番では同じようなショットをミスしてダボとする姿も。試合の中で成長していくのが渋野日向子という選手の非凡なところ。成功と失敗の経験から、さらに精度を高めていくはずだ。

17番を終了時点で1アンダー。暫定トップは6アンダーと、トップとの差もそこまで大きくはない。明日以降、“新たな武器”のロブショットでパーをセーブし、ピンチをチャンスに変える姿をたくさん見せてもらいたいところだ。

This article is a sponsored article by
''.