各メーカーが続々と情報を発表し、非常に多くのニュークラブが出そろった2020年秋。いったいどのクラブがオススメなの? ギアに精通する3名の識者に聞いてみた。

最新ドライバー、オススメは?

話を聞いたのは、プロゴルファー・堀口宜篤、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人、そしてみんなのゴルフダイジェスト編集部員でもあるプロゴルファー・中村修の3名。個人的に気に入った、あるいは性能が気になるモデルを、ドライバーと、それ以外のクラブ、それぞれ挙げてもらった。

さっそく3名がオススメするドライバーを見てみよう。

【オススメクラブ:ドライバー】
堀口:ピン「G425MAX」
小倉:キャロウェイ「ビッグバーサB21」、ブリヂストン「ツアーB X」
中村:ダンロップ「スリクソン ZX5」、テーラーメイド「SIMグローレ」

堀口はピンの最新モデルG425シリーズのなかでもスタンダードな位置づけのG425MAXを推した。

「G425MAXに関しては、慣性モーメントの大きさに加えて可変ウェートの進化がすごい。可変ウェートを取り付けられる3ポジションの幅は前モデルより狭いんですが、タングステンを多く使って可変ウェート自体の重量が増えたことで、ポジションごとにボールへアタックしていくときの動きの違いが手元で感じられる点がちょっとすごいなと」(堀口)

画像: 堀口の推しドライバーはピン「G425MAX」

堀口の推しドライバーはピン「G425MAX」

一方、小倉は近年のドライバーのなかでは珍しい性能を持っているビッグバーサB21とツアーB Xをチョイス。

「ビッグバーサB21は、重量がありながらつかまり性能も高いクラブ。つかまりが良くやさしいモデルは軽量になりがちですから、貴重な1本と言えるでしょう。ツアーB Xは、曲がり幅を少なくする方向に進化している近年のドライバーのなかでは珍しく操作性もあるモデル。久々に弾道をイメージして打ちたい、と思えるようなドライバーでした」(小倉)

画像: 小倉の推しドライバーはキャロウェイ「ビッグバーサB21」(左)とブリヂストン「ツアーB X」(右)

小倉の推しドライバーはキャロウェイ「ビッグバーサB21」(左)とブリヂストン「ツアーB X」(右)

中村は、松山英樹も選んだスリクソンのニュードライバーZX5と、テーラーメイドが日本市場向けに展開するグローレシリーズの最新作、SIMグローレを有力候補に挙げた。

「私はZX5を推します。慣性モーメントの大きさと外ブラにも劣らない飛距離性能の高さももちろんですが、やさしいクラブを好む松山選手が選ぶほどの寛容性もありますから、アマチュアにもその良さは十分に感じられるのではないでしょうか。SIMグローレは、何よりもつかまりが非常に良くてドローが打ちやすい点が非常に魅力的です」(中村)

画像: 中村の推しドライバーはダンロップ「スリクソン ZX5」(左)とテーラーメイド「SIMグローレ」(右)

中村の推しドライバーはダンロップ「スリクソン ZX5」(左)とテーラーメイド「SIMグローレ」(右)

FW、アイアンからパターまで。ドライバー以下のモデルはどれがオススメ?

続いて、ドライバー以外のオススメクラブも3名に挙げてもらった。

【オススメクラブ:ドライバー以外】
堀口:テーラーメイド「P770アイアン」、ピン「G425MAX FW」、ピン「G425ハイブリッド」
小倉:ピン「G425アイアン」、テーラーメイド「スパイダーFCG」
中村:ブリヂストン「ツアーB 202CBPアイアン」、ミズノ「JPX921ツアー」

堀口が気に入ったというのは、ピンのG425MAX FW、G425ハイブリッド、そしてテーラーメイドのP770アイアンの3モデル。

画像: 堀口が推したのはピン「G425MAX FW」(左)、ピン「G425ハイブリッド」(中)、テーラメイド「P770アイアン」(右)の3本

堀口が推したのはピン「G425MAX FW」(左)、ピン「G425ハイブリッド」(中)、テーラメイド「P770アイアン」(右)の3本

「P770は、まずブレードっぽくてすごくすっきりした見た目であること。打感は弾きが強めなのかなと思ったんですけど、充填剤のおかげか柔らかさも感じますし、ちょっと芯を外しても飛んで行ってくれるやさしさ・飛距離性能もある。中級者層でも簡単に扱えて、バッグに入れていてもカッコ良い1本ですね。G425MAXのFWとハイブリッドは本当にめちゃくちゃ飛びます。前モデルから薄いシャローフェースで安定感のある見た目だったんですが、G425は飛距離性能も高い。打感の伝わり方も柔らかめな印象です」(堀口)

小倉はピンのG425アイアン、そしてテーラーメイドのスパイダーシリーズ最新モデル、スパイダーFCGの名を挙げた。

画像: 小倉が推したアイアンはピン「G425」

小倉が推したアイアンはピン「G425」

「G425アイアンの特徴は、際立った打ち出し角の高さにあります。構えた顔もキレイですし、よりやさしく打てます。ヘッドの重心の長さも感じづらくて狙ったところに出せる、完成度の高いアイアンでした。パターで言うと、スパイダーFCGは良い仕上がりでした。フェース面寄りに重心が位置しているので、もはや従来のスパイダーとはコンセプトから異なっていますが、ピンタイプみたいに振れる構えやすいマレットっていう意味ではありそうでなかったですよね」(小倉)

画像: 小倉はテーラーメイド「スパイダーFCG」パターの完成度を評価

小倉はテーラーメイド「スパイダーFCG」パターの完成度を評価

中村はブリヂストンのツアーB 202CBP、ミズノのJPX921ツアーと2本のアイアンを推す。

「ツアーB 202CBPアイアンは、まず形状がカッコ良いです。加えて、飛ばし屋じゃなくても十分飛距離を出せる性能に仕上がっています。飛んでもグリーンで止まらないアイアンは使いづらいですが、このモデルは高さでしっかり止めてくれる点も良いですね。あとはJPX921ツアーアイアンで。海外では信頼性の高いアイアンとして浸透していて、海外ツアープロにも人気だったシリーズの最新作ですね。『ミズノプロ』シリーズに比べると少しフェースが長くてやさしさもあり、重心距離の長い最新ドライバーとの相性も良いです」(中村)

画像: 中村はミズノ「JPX921ツアー」(左)、ブリヂストン「ツアーB 202CBP」(右)とアイアン2モデルを推した

中村はミズノ「JPX921ツアー」(左)、ブリヂストン「ツアーB 202CBP」(右)とアイアン2モデルを推した

ここまで、3名がそれぞれの主観で選んだお気に入りのニューモデルたちを列挙した。もちろん、ここに挙げたモデル以外にも数多くの選択肢が今秋は登場している。3名の識者たちの「推しクラブ」を参考に、いろいろなモデルを試打してみてはいかがだろうか。

This article is a sponsored article by
''.