全米オープンで最終日をトップで迎えながら、ブライソン・デシャンボーに逆転を許し、敗れたマシュー・ウルフ。その大いなる可能性を見てみよう。

マシュー・ウルフは1999年生まれで、現在21歳。昨年プロに転向し、現在メジャーには2回出場している。

画像: 第120回「全米オープン」を2位で終えたマシュー・ウルフ(写真は2020年の全米オープン 写真/USGAChris Keane)

第120回「全米オープン」を2位で終えたマシュー・ウルフ(写真は2020年の全米オープン 写真/USGAChris Keane)

初出場は先月行われ、同世代のライバル、コリン・モリカワが優勝した全米プロで、ウルフは4位に食い込んでいる。そして、全米オープンでは2位。つまり、メジャーデビューから2試合連続トップ5に入っている。惜しくも逃してしまったが、全米オープンで仮に優勝すれば、107年ぶりの「初出場・初優勝」だった。

打つ前に腰をリズム良く動かす独特のルーティンや、思い切りアウトサイドに上げる特徴的なスウィング、そしてそこから放たれる豪打に目がいきがちだが、タフなセッティングのメジャーで結果が出せていることからもわかる通り、ウルフは飛ばすだけの選手ではない。

ただ、そのスタッツを見ると、ティショットの指標であるストローク・ゲインド:オフ・ザ・ティで12位(2019-2020シーズン)。ドライバー平均飛距離は311.6ヤードで9位と、やはりティショットに魅力がある。

圧倒的な飛距離とアグレッシブなプレーが魅力だが、まだまだ荒削り……という声も聞かれたウルフだが、全米オープンでは(最終日こそスコアを落としたものの)難しい状況をパーで切り抜ける姿を見せてくれ、去年からの成長を示してくれた。

タイガー・ウッズが初めてマスターズに勝ってメジャー初優勝を遂げたのは21歳だった1997年のこと(タイガーは12月生まれ)。奇しくもウルフは、11月に開催されるマスターズに21歳で臨むこととなる。

ウルフはドローボールヒッターであり、マスターズはドローヒッター有利と良く言われる試合。全米オープンで果たせなかったメジャー“初出場初優勝”のチャンスは、まだ残っている。

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