計測器の進化はめざましく、トップ選手のスウィングも仔細に分析できる時代になった。しかし、プロがやってる動きを取り入れても大抵上手くいかない。それはなぜか? そして、体の動きを変えることより重視すべきこととはなにか? 関東在住匿名5下シングル氏と考えた。

計測器の進化により、最近ではゴルフスウィングの解析が随分進んでいるようです。

なにがわかってきたのか、詳しいことは置いておくとして、一言でいうならば「ゴルフスウィングはものすごく複雑な動きだ」ということがわかってきたようです。納得がいきますね(笑)。

そして、そのものすごく複雑な動きの中で、ある一箇所なにかを変えると、他の3つの動きも変わってしまう、ということもわかってきたのだそうです。

これを聞いて、私はすごくひざを打ちました。スウィング改造がうまくいかない理由はここに合ったのか! って。

画像: ダスティン・ジョンソンはトップで掌屈(手首を手のひら側に折る)動きがみられる(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

ダスティン・ジョンソンはトップで掌屈(手首を手のひら側に折る)動きがみられる(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

ダスティン・ジョンソンがトップで手首を手のひら側に折っている! 真似しよう! とやっても、なかなか上手くいきませんよね。他の場所の動きも変わっちゃうから、“そこだけ”取り入れることができなかったんです。

だからこそ、ブライソン・デシャンボーみたいに自分の動きをつねに解析・分析しながらスウィングを作り上げることに一理があるわけです。でも、それってプロでも難しいですし、アマチュアにはなおさら難しい。ほぼ不可能です。

なので、アマチュアゴルファーは、いかに体の動きを作るかより、いかに体をスムーズに動かせるかに注力するのが上達への近道。

そして、私のオススメはイメージの力を使うことです。たとえばピンまで80ヤード。ウェッジでコントロールショットを打ち、ピン手前5ヤードに落ちたボールがスピンで止まる……そんなイメージをしっかりと思い浮かべてからショットに臨むことで、体は驚くほどスムーズに動きます。

「なんとなく」ではなく「強く」イメージするのがポイントです。球の飛んでいく姿、堕ちどころ、スピンがかかって止まるところまでを強く、具体的にイメージします。

グリーン上で、あれ、このパットなんだか入りそうってときありますよね。こんなスピードで出たボールがあそこからフックしてカップインする……みたいなイメージが直感的に浮かぶことがある。そういうときは手が自然に動いて、大概入ります。それがイメージの力。ショット前に強くイメージをすることで、あの感じを手に入れることができるんです。

いくら計測器が進化しても、ゴルファーの心の中のイメージ力までは測定できません。そして、そのイメージの力こそ、アマチュアゴルファーが使うべきものではないでしょうか。

This article is a sponsored article by
''.