タイガー・ウッズが設計した初のパブリックコース「ペインズバレーゴルフコース」がオープンした。果たしてどんなコース?

パブリックコースの設計は自身初。名称は故ペイン・スチュワートから

タイガー・ウッズが設計した初のパブリックコースがオープンし、大きな話題を呼んでいる。

ミズーリ州リッジデールのビッグ・シーダーロッジリゾートに「ペインズバレーゴルフコース」という名のパブリックコースがオープン。タイガーは過去、「ブルージャックナショナル」「エル・カルドナル・アット・ディアマンテ」などいくつかのプライベートコースをオープンしてきたが、今回は誰もが回れるコースとあって、世界中から「早く回ってみたい」という声がSNSで上がっている。

先日、コースのお披露目も兼ねてチャリティマッチが行われ、コースデザイナーであるタイガーとジャスティン・トーマスがチームを組み、ロリー・マキロイ&ジャスティン・ローズの欧州勢と対決。ライダーカップやプレジデンツカップのフォーマットをミックスして争われ、タイガーら米国勢が優勝。賞金は、「ペイン・スチュワート・ファミリー基金」「キッズ・アクロス・アメリカ」「全米ジュニアゴルフ協会」「ファーストティ」などに寄付された。

画像: パブリックコース「ペインズバレーゴルフコース」を設計したタイガー・ウッズ(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

パブリックコース「ペインズバレーゴルフコース」を設計したタイガー・ウッズ(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

ちなみにコース名になっているペインとは、メジャーチャンピオンで1999年に飛行機事故で亡くなったペイン・スチュワートのことである。ミズーリ州オザークの出身の彼に敬意を評して名付けられたが、チャリティイベントでも彼の息子が訪れ、タイガーたちの前でショットを披露した。

さて、タイガー初のパブリックコースの最大の特徴は、その景観にある。切り立った崖やむき出しの岩肌、滝、湖など大自然を満喫しながらプレーできる、雄大な18ホール。起伏もあり、アイランドグリーンもあって、見た目がドラマチックなホールがいくつもあるが、タイガーは設計哲学上、上級者でないと楽しめない、あるいは好スコアを期待できないコースは作らない。初心者でも上級者でもそれぞれのレベルに応じて戦略的に、想像力を働かせて楽しく回れるコース作りをモットーとしているのだ。

だからこの「ペインズバレー」は、プロが回っても十分な距離(最大7370ヤード)がある一方、グリーン周りではパターでも転がせるようにラフを短く刈り込んだり、フェアウェイの幅を通常の2倍ほども広げ、しかもラフを長く伸ばさないといった“やさしい工夫”が施されている。ジャック・ニクラスがコースデザインを手がけ始めた頃、やたらと難しいコースばかりを作っていると評判になったことがあったというが、タイガーは初心者の気持ちも理解しながら、彼らにも「攻める角度」「攻略法」を考えさせる設計を心がけているという。

タイガーは現在、18ホールのチャンピオンシップコースだけでなく、練習施設やショートコース、パッティングコースまで多岐に渡って手がけているが、それは、幼少の頃、父アールさんや親しい友人と一緒に楽しくプレーした記憶から「どんなレベルのプレーヤーもゴルフを楽しんでほしい」という想いからだ。また、ゴルフには人を結びつける力があるとし、プレーを通じて楽しい思い出を分かち合ってほしいという想いも込められている。

タイガーにとってゴルフ場設計は「ゴルフへの恩返し」だという。来年にはペブルビーチに設計中のショートコースも完成する予定だ。また、ドバイのトランプワールドGC、ハワイ・オアフ島のマカハバレーのコース改修など、世界中で設計の事業が進んでいる。コロナが収束し、海外旅行が気軽に行けるようになった時、一度はタイガーの設計コースを回ってみたいものである。

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