PGAツアーの新シーズンは早くも第4戦を迎えた。10月1日に開幕したサンダーソンファームズ選手権では連覇を狙うコロンビアのセバスチャン・ムニョスのほか3人が8アンダー64をマークしトップの座を分け合った。ところでムニョス、じつは11月のオーガスタを経験した数少ない選手のひとりなのだ。

今年も残り3カ月。マスターズも気がつけば来月

タイガー・ウッズの劇的復活優勝で世界中が歓喜した2019年のマスターズから1年半。コロナの影響で世界は変わった。ゴルフ界でも日程が大幅に変更され無観客でトーナメントが行われるなど、新しい日常に慣れるのは難しい。

マスターズも4月から11月(12日開幕)に変更され、あと1カ月ちょっとで本番を迎えることに。11月開催については「芝の状態は良いらしい」「紅葉が素晴らしいらしい」などの噂はあるが、蓋を開けてみなければ実際のところはわからない。

そんななかサンダーソンファームズで首位タイと連覇に向け絶好の滑り出しを見せた27歳のムニョスが“11月のオーガスタ”を経験していたことがわかった。

画像: 11月に開催されるマスターズはいつもとは違うドラマが生まれるかもしれない(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

11月に開催されるマスターズはいつもとは違うドラマが生まれるかもしれない(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

昨年この大会で優勝したことでムニョスは自身初のマスターズへの出場権を獲得した。憧れの舞台ではあるがテキサスノース大にゴルフ留学したころも含めオーガスタでプレーした経験はない。そこでムニョスは約1年前(11月)、オーガスタ“偵察”を敢行した。

「2日で2ラウンド予約して1日目はお昼前後のプレー。気温は20度前後と快適だった。ところが2日目、8時のスタート予定だったけれどあまりの寒さにスタートできなかった」とムニョス。

あまりの寒さ? 本人によると5度前後で凍てつくほどだったとか。「そのときはマスターズが4月に行われるものだと思っていたから、まさか4月はこんなに寒くないだろう、と中止を決めた」。

「結局1ラウンドしか経験できていないけれど、4月より11月のほうが芝の関係で距離は短く感じるはず、といわれていたけれど全然違った。11番(距離のあるパー4)は(セカンドで)3番アイアンを持たなきゃならなかったし、15番(パー5)も2オンできず、18番は左のバンカーに届きもしなかった。テレビで観ていたオーガスタとは全然違って驚いた」。ムニョスが飛ばし屋ではないことを差し引いてもどうやら11月のオーガスタはプロにとってミステリーのようだ。

そういえばタイガーも寒さは苦手。一方仙台で大学生活を過ごした松山英樹は寒さに慣れている。11月のオーガスタ、グリーンジャケットに袖を通すのは果たして?

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