10月2日にアマチュア世界ランク1位からプロ転向を果たした金谷拓実。「ゴルフをする子どもたちの目標となるようなプレーヤーを目指していきたい」とプロとして世界に羽ばたくスウィングをプロゴルファー・中村修が分析。

日本オープンからプロとして戦う

10月15日から開催される「日本オープン」に出場するタイミングでプロ転向を宣言した金谷拓実選手。ご存じの通り、昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマチュアとして優勝していることから2022年までの国内ツアーシード権を確保していますので、日本オープン以降に開催される国内ツアーにも参戦してきます。

昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」の最終ホール。優勝争いのなか躊躇なく振り抜き、イーグルを奪った思い切りのいいスウィングが印象に残っているという方は多いのではないでしょうか。スウィングを見てみましょう。

画像: アマチュア世界ランク1位からプロに転向した金谷拓実(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

アマチュア世界ランク1位からプロに転向した金谷拓実(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

まずは画像A。少し低く構えたアドレスから柔らかく深くねじられたトップまでスムーズに取られています。力感があまり感じられないところが特徴的です。緊張する場面でもこの柔らかく力を抜いた深いバックスウィングが取れる点が金谷拓実選手の強みだと思います。

テークバックで力んでしまいバックスウィングが浅くなってしまう人は、息を吐きながら始動すると力みが取れスムーズにバックスウィングが取れるのでお試しください。

画像: 画像A:どっしりとしたアドレスから無駄な力感が感じられないスムーズで深いトップ(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

画像A:どっしりとしたアドレスから無駄な力感が感じられないスムーズで深いトップ(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

画像B左の写真を見ると、下半身からの切り返しにより、クラブや腕が体に巻き付くようについてきていることがわかります。右の画像では下半身で作った回転力を使ってクラブを引き下ろしていることがわかります。フェース面はシャットに使う(開閉が少ない)タイプです。

画像: 画像B:フェースが空を向くシャットフェース(左)で下半身で作った回転力でクラブを引き下ろす(右)(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

画像B:フェースが空を向くシャットフェース(左)で下半身で作った回転力でクラブを引き下ろす(右)(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

画像Cのインパクトからフィニッシュにかけては金谷拓実選手の特徴でもある振り抜きのよい点に注目します。インパクト直後(画像C左)からフィニッシュ(画像C右)ではベルトのバックルがターゲットを差すように動いていることが確認できますが、これは下半身で作った回転力をフィニッシュまで止めずに使っていることを表しています。

スウィングには、「左への移動」、「回転力」、「地面からの反力」の3つのエネルギーが働きますが、その内、回転力を多く使うタイプ。PGAツアーの選手でいえば、マット・クーチャーのようなタイプのスウィングと言えると思います。

画像: 画像C:ベルトのバックルがフィニッシュでターゲットを向くように下半身で作った回転力を使ってフィニッシュまで振り抜く(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

画像C:ベルトのバックルがフィニッシュでターゲットを向くように下半身で作った回転力を使ってフィニッシュまで振り抜く(写真は2020年のフジサンケイクラシック 写真/大澤進二)

アマチュア世界ランク1位、マスターズにも出場し見事に予選通過、そして同じ「三井住友VISAマスターズ」での優勝と同じ東北福祉大学ゴルフ部出身の先輩・松山英樹の歩んできた道を金谷選手もまた歩んでいる印象を受けます。そうなると、海外での挑戦も見えてきます。

これから年齢を重ね体作りも進んでいくと飛距離も伸びてくると思いますので、国内外での活躍も多いに期待できますね。星野陸也選手と並んでこれからの日本ツアーを盛り上げてくれる選手になることは間違いないでしょう。

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