PGAツアー「サンダーソンファーム選手権」を制したセルヒオ・ガルシア。「目をつぶったままパッティングしている」ことが話題となったが、本人曰く実は3年前にマスターズを制したころからずっと目をつぶったままパットしていたのだとか。そのメリットは一体なにか、プロゴルファー・石井忍に話を聞いてみた。

毎回ではないものの、グリーン上でアドレスをとり、ストロークする前に目をつぶっていたガルシア。これはどんなメリットがあるのだろうか?

「パッティングするときに目から入ってくる情報は良くも悪くもたくさんあります。だからこそ、ガルシアは目をつぶることで自分の中のピュアな感覚を引き出したのではないでしょうか。たとえば、目から入る情報でヘッドのブレを感じたり、スクェアにコンタクトできないと感じたら、つい体はリアクション(反応)してしまいますよね。目をつぶることで自分の感覚だけで打てるということがメリットだと思います」(石井)

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目をつぶることに対してガルシアは「そのほうが自分のフィーリングを活かせるから」と理由を明かしている。

目をつぶったまま打つという方法は「プロでもあまり聞いたことはない」と石井。しかし、これに似た方法を採用したプロはいる。ジョーダン・スピースだ。

「以前、スピースがターゲットを向いたまま打つという方法を取り入れていましたよね。ガルシアと方法は違いますが、目から入ってくる情報を少なくするためだと考えられます。このように目の情報がパッティングに対してポジティブに働いていない人は、ターゲットを向いたままだったり、目をつぶってパッティングするのはいい方法だと思います」

画像: 目をつぶることで目から入る情報がシャットアウトされ、自分のクセを見つけやすくなる(撮影/岩村一男)

目をつぶることで目から入る情報がシャットアウトされ、自分のクセを見つけやすくなる(撮影/岩村一男)

とはいえ、プロならぬアマチュアゴルファーにとっては、メリット云々の前に「そもそも当たるのか!?」と不安になってしまう。石井は、「アマチュアゴルファーは、練習に取り入れるのが効果的」だという。

「アマチュアゴルファーの方はまず練習で試してみることをオススメします。目から入ってくる情報をシャットアウトすると『グリップを強く握り過ぎていたな』とか、『ダウンスウィングでスピードが速くなっているな』というように、今まで気づかなかったことに気づけるようになり、自分のクセを見つけやすくなるはずですから」

「最近パッティングの調子が悪いな」と思ったら、練習グリーンでガルシアのように目をつぶりストロークしてみるとなにかきっかけがつかめるかも。ただし、周囲の状況にはくれぐれもご注意を!

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