シャローイングに掌屈と、トップ選手が取り入れている動きはつい「自分も!」と思ってしまうのがゴルファーのサガ。だが、プロゴルファー・中井学は、流行りに乗った安易なスウィング改造に警鐘を鳴らす。詳しく聞いてみよう。

ガルシアは四半世紀前と同じリズムとタイミングでスウィングしている

今週、自身のインスタグラムに、セルヒオ・ガルシアの1996年と2020年のスウィングを比較した写真を、「流行りのものを取り入れて、ぐちゃぐちゃになっていく方が周りにあふれています。もっとご自身の『今まで身につけたもの』に自信を持ってください」というコメントとともに投稿した中井。この意図はどのようなものなのか?

「ガルシアは、昔から同じスウィングをしています。クラブの変化により、トップでのフェースアングルが24年前と比べると閉じていますが、リズムやタイミング、下半身の使い方はほとんどなにも変わっていないんです。ひとつの動きを成熟させたうえで、自分にとってなにが必要なのか、不必要なのか。それを明確に分かっていないでスウィング改造をするのは危険だと私は思います」(中井)

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最近では雑誌や書籍以外にも、YouTubeなどを通して誰もがいつでも情報を入手できるようになっている。実際に、ツアープロでもYouTubeを通じてスウィング改造に成功した、という話もある。

ただ、自分に合っているものを判断するのは中々難しい。そして、「どれかが自分にハマるかも」と色々な理論を次から次と試してしまい、スウィングが崩れてしまう人もいる。そんな人が多くいる状況を、中井は憂慮しているわけだ。ではそうならないためにどうしたらいいのだろうか?

「病気であれば、なにが原因か、どこが患部なのかを明確に理解したうえで、どうすれば治るのかという処方箋が存在しないことには治るものも治りませんよね。だからこそ、基本的には自己判断でスウィング改造を行うのではなく、コーチやレッスンプロに相談して、まずは診断をしてもらい、その上で必要であればスウィング改造という処方箋を出してもらうのがベストです」

画像: 「帰れる港」を大切にするべきだと中井はいう(撮影/有原裕晶)

「帰れる港」を大切にするべきだと中井はいう(撮影/有原裕晶)

そして、その上でなお「帰れる港はあったほうがいい」と中井は言う。

「『帰れる港』とは、グリップやアドレスといった最初に覚えるべき基礎の部分。ここだけでもしっかり習得してあればスタートラインに立てますし、そこから大きく脱線することもありません。迷ったときに、戻ってきやすくもなるはずです。なので、スウィング改造をしたいと思ったら、まずはご自身の『帰れる港』はどこなのか、そこをしっかりと把握することも大切です」

ガルシアがデビュー当時からリズムやタイミング、下半身の使い方などほとんど変化がないのは、まさに「帰れる港」を持っているということだろう。その上で、ドライバーヘッドの大型化に伴うフェースの開閉しにくさに対応するため、フェース向きをシャットに使うようなマイナーチェンジを行っている。結果、ガルシアは40歳になってもPGAツアーで勝利を挙げることができた。

もちろん、YouTubeで見た新しい理論を練習場で試すのもゴルファーの楽しみのひとつ。だが、くれぐれも「帰れる港」の場所までも見失わないように、ご注意を。

画像: 100を切りたいゴルファー必見! 美女プロ・江澤亜弥が教える、真っすぐ飛ばせる“右ひじ”の使い方 youtu.be

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