今週末開催のPGAツアー「zozoチャンピオンシップ@シャーウッド」。同大会にディフェンディングチャンピオンとして挑むタイガー・ウッズの最新セッティングが、PGAツアー公式サイトで公開された。その全容は?

タイガーのアイアンのロフトが公開

さっそくタイガー・ウッズの最新セッティングを見てみよう。

画像: 写真は2020年1月のファーマーズインシュランスオープン時のセッティング。今回公開されたものとほぼ同じ。

写真は2020年1月のファーマーズインシュランスオープン時のセッティング。今回公開されたものとほぼ同じ。

ドライバー:テーラーメイド SIM(9度。三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド 60 TX。44.75インチ、D3)
3W:テーラーメイド M5(15度を14.25度に調整して使用。三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド 70 TX。42.75インチ、D3)
5W:テーラーメイド M3(19度を18.25度に調整して使用。三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド 80 TX。41.75インチ、D3)
3番アイアン~PW:テーラーメイド P7TW(トゥルーテンパー ダイナミックゴールドツアーイシューX100)

※3番アイアン~PWの詳細スペック(左からロフト角、ライ角、グリップを除いたクラブ長さ、クラブバランス)
3番:22.5度、59.5度、38 13/16インチ、D4
4番:25.5度、60度、38 5/16インチ、D4
5番:29度、60.5度、37 13/16インチ、D4
6番:32.5度、61度、37 5/16インチ、D4
7番:36度、61.5度、36 7/8インチ、D4
8番:40.5度、62度、36 5/16インチ、D4
9番:45度、62.5度、35 11/16インチ、D4
PW:49度、63度、35 11/16インチ、D4
ウェッジ:テーラーメイド MG2 TW/MTグラインド(ロフト56度-バウンス12度、ロフト60度-バウンス11度。トゥルーテンパー ダイナミックゴールドツアーイシューS400)
パター:スコッテイキャメロン GSS ニューポート2(グリップ:ラムキン ディープエッチドピストルコード)
グリップ:ゴルフプライド ツアーベルベット コード 58R(ロゴダウン)
ボール:ブリヂストン ツアーB XS

セッティングの中身は、今年1月に「みんなのゴルフダイジェスト」で紹介したものとほぼ同じのようだ。ただ、ここで興味深いのは、タイガーのアイアンのロフトが公開されている点。49度のPWの下には56度をバッグインしていて、ギャップは7度。通常ではあれば7度もの隙間があれば飛距離の穴ができてしまうものだが、そこはスピンと飛距離のコントロールを熟知しているタイガー。56度のウェッジ1本で複数のショットを打ち分け、それをカバーできる技術があるからこそのセッティングというわけだ。アイアンの長さが5/16インチピッチというのもタイガーならではのこだわりなのだろう。

現在では7番アイアンのロフト角が26度前後の激飛び系アイアンが人気を集め、プロ使用モデルも徐々にストロングロフト化が進んでいるが、タイガーの使うアイアンはずっと変わらず7番で36度。あくまでも、番手ごとに決まった高さ、決まったスピン、決まった距離を打ち分けられることをタイガーは重視している。

ZOZO2連覇、そしてツアー新記録の通算83勝目に挑むタイガー。そのセッティングは、ゴルフにはなにが大切なのか、そのことを教えてくれるかのようだ。

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