「よし、今日こそベストスコアを更新するぞ!」と意気込んでラウンドに臨むものの、ホールアウトしてみるといつも同じようなスコア……というのはゴルファーあるある。どうすればベストスコアを出せるのか、それには「平均スコアを下げることです」と中井プロ、それってどういうこと?

「毎ラウンドでベスト更新を目指しているアマチュアゴルファーは多いと思いますが、スコアを縮めるためには平均スコアを下回ることをひとつの目標にするべきだと思うんです」と話すのはプロゴルファー・中井学。

最近は、スコア管理アプリなども一般的になり、自分の平均スコアを簡単に把握できるようになった。その中で、たとえばベストスコアが85、平均スコアが100ならば、「84以下」を狙うのではなく「99以下」を狙うべきだということだ。でも、それだとずいぶん遠回りに感じてしまうのだが……。

画像: ベストスコア更新だけではなく、平均スコアを減らすことを考えるのも大事だと中井はいう(撮影/姉崎正)

ベストスコア更新だけではなく、平均スコアを減らすことを考えるのも大事だと中井はいう(撮影/姉崎正)

「平均スコアを下回ることをひとつの目標にすることで、結果的に平均スコアを減らしていくことができますよね。そして、その過程のなかで、なにが原因でスコアを崩しているのかが分かってくるはずです」

OBゾーンに飛んだボールが木に当たってフェアウェイに戻ってきたり、20メートルのパットが入ったり……そのような奇跡がいくつか起こった際にベストスコアは出がち。ただ、そうして出たベストスコアはいわば偶然。それを必然に変えるために、平均スコアを下げる意識が必要だというのが中井の考えだ。

「なぜ、その平均スコアに落ち着いているのか。それは、どこかにスコアを崩す要因があるからです。ティショットか、アプローチか、パターか……ゴルファーによって原因は異なりますが、つねに足を引っ張る要素があるはず。そこを知ることができたら、あとは練習場で反復練習して、後はコースでできるかをテストするだけ。それを繰り返していくうちに平均スコアは減るし、ベストスコアを更新できる道が見えてくるはずです」

平均スコア100のゴルファーと、平均スコア95のゴルファー、どちらが「84」というスコアを出せるポテンシャルを持っているかは自明だ。つまり、要するにベストスコアを出すためには「上手くなるしかない」ってこと……?

「そうともいえますが(笑)、大切なのはボトルネックを知るってことなんですよ。パーオン率がすごい低い!とか、OBがハーフに3つ4つ出るとか、アプローチでざっくりしてるとか。ベストスコアを出すぞ、じゃなくて平均スコアを下回るぞ、平均スコアを下げるぞと考えたほうが、そのボトルネックに気がつきやすい。あとはそれを練習するだけですから。結果的に、もちろん上手くなります」

ベスト更新するぞ! と意気込んでプレーするのはアマチュアの楽しみ。でも、何年もベスト更新できてないならば、目標の立て方を少し変えてみたほうが、遠回りに見えて近道なのかも。

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