国内女子ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」のマンデーを通過した金田久美子。そのキャディを務めるのは昨年引退したツアー3勝の大江香織。一体どうして?

現役時代からの仲良しコンビが選手とキャディでタッグを組んだ

「富士通レディース」で大西葵のキャディを同い年の女子プロ・藤田光里が務めたことは既報の通り。また、同大会では、河野杏奈のキャディを仲の良い幡野夏生が務めていた。

そして、今週開催の「樋口久子 三菱電機レディス」では、マンデートーナメントを4アンダー9位タイで通過した金田久美子のキャディを昨年「伊藤園レディス」を最後に現役を引退した大江香織が務めるという。

そもそもこの二人は大江の現役時代からの仲良しで練習ラウンドを共にしたり、大江が阿河徹コーチを紹介したりとツアーを戦う同士としても切磋琢磨してきていた。大江は昨年の引退後からトーナメントのラウンドレポーターを務めるなどゴルフと関わりを持っているが、その際には金田と食事に行ったりもしているようだ。

画像: 昨年の「伊藤園レディス」の初日同組となった金田久美子から花束を渡され感涙の大江香織(写真は2019年伊藤園レディス 写真/岡沢裕行)

昨年の「伊藤園レディス」の初日同組となった金田久美子から花束を渡され感涙の大江香織(写真は2019年伊藤園レディス 写真/岡沢裕行)

金田はもともと男子プロの木村友栄をキャディにつけることがあったが女子プロのキャディをつけるのは初めてとのこと。マンデー予選を通過したあと、今季1度はキャディをしてくれる話をしていたという大江にLINEで連絡したところ「木曜日からなら空いているよ」との返信を受けて実現した模様。

女子ツアーだけでなく、「日本オープン」で惜しくも2位になった谷原秀人は東北福祉大の後輩でツアー2勝の谷口拓也をキャディにつけるなど、プロゴルファーをキャディにつける例は多い。

プロキャディには元研修生が多く、その経験を生かしてラインを読んだり、距離をジャッジしたり、ゲームの流れを分析したりするケースが多い。それだけに、ゴルフの文字通り専門家であるツアープロはキャディ適性がそもそもあると考えられる。その上で、普段はキャディ業をしていないツアープロが担ぐことで化学反応が起き、思わぬ相乗効果も期待できる。

スウィングを大きく改善し調子を上げてきている金田久美子。大江香織とのコンビで今週上位で戦う姿が見られるかもしれない。

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