プロがショットの前に芝を空中に飛ばして風を読む姿はカッコいい。でもどうやって飛ばしたら風を読めるのか? 正しい芝の飛ばし方を伝授!

元気に生えてる芝じゃなくて刈りくずを飛ばす

ティイングエリアやセカンド地点で、プロが芝を飛ばして風の向きや強さを見ている光景を目にしたことがあるはず。ショットの前に風の状況を知っておくことは、ナイスショットをナイスな結果につなげる意味でも非常に重要なことだとプロゴルファー中村修は説く。

「自分ではナイスショットをしたつもりが、風の影響でOBまで流されたり、バンカーに入って目玉になったりするとメンタルへのダメージも大きくなります。風の読みはしっかりと行いですし、そのためには正しい方法を知る必要があります」(中村)

画像: 元気に生えてる芝じゃなくて刈りくずを飛ばす

では、一体どうやって風を読んでいるのか? 手元で芝を飛ばして風向きを見る正しいやり方は?

「まず地面から生えている元気のいい芝をちぎって飛ばしても、よほど風が強くないとその影響はわかりません。シューズで芝を少し擦ると刈りくずや枯れた芝が集められるので、それをつまんで上空に飛ばすとわかりやすいですよ」(中村)

水分を多く含んでいる元気な芝だと風に吹かれにくいしコースにも悪い。シューズで軽く芝を擦ると飛ばしやすい芝かすを集められるから、それを使おう。枯芝には水分がないため、風に舞いやすい。

さて、準備ができたらいざ飛ばすわけだが、写真のように手を伸ばし、腕が地面と平行かそれより高い位置で芝から手を離そう。そして、もっとも見るべきはずばり風向きだ。

「右からなのか左からなのか。右からならそこにアゲンストが入るのか入らないのか、フォローが入るのか入らないのかを芝の飛んでいく方向から予測します。そしてもちろん強さ。芝を飛ばしてすぐに風に吹かれて飛び散ってしまう場合に風の影響を受けるのは当然ですが、体では感じていなくても芝を飛ばすと思ったよりも吹いていることがわかる、ということもあります」

風向きによって、落としたい場所に打っていくために最適なクラブを選び、狙いどころに修正を加えていく。プロや上級者は、上空の風向きも木々や雲、鳥などの動きから確認し、地表との違いをジャッジし、緻密に先着を立てるという。

そして、空中に飛ばす際にもう一つ注意があると中村。

「風向きを考えて、飛ばした芝が自分の方飛んでこないようにするのはもちろんですが、同伴競技者の方に飛んで行かないようにすることは最低限のマナーだと思います」(中村)

マナーを守りつつ正しく芝を飛ばすことで、風向きや強さをイメージすることができれば、ナイスショットをナイスな結果に結びつけることができる。正しい芝の飛ばし方を身につけておいて損はなさそうだ。

画像: 里崎智也のドライバーショットが一瞬でドローに!小澤美奈瀬の飛距離アップレッスン youtu.be

里崎智也のドライバーショットが一瞬でドローに!小澤美奈瀬の飛距離アップレッスン

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