米男子ツアーはハワイ、マウイ島カパルア、プランテーションコースを舞台に21年の開幕戦セントリートーナメントオブチャンピオンズがスタートした。例年は前季のツアー優勝者のみが出場するが今年は昨今のコロナ禍で出場資格が拡大され42名がエントリー。そんななかコロナを経験したプレーヤーたちが好スタートを切った。

19年のこの大会で最終日にコースレコードをマークして優勝したザンダー・シャウフェレ。昨年は最終ホールでジャスティン・トーマスとパトリック・リードに並ばれプレーオフにもつれトーマスに敗れたもののコースとの相性は抜群だ。しかし今年は満を持してリベンジを誓う、という状況ではないようだ。

なぜなら12月中旬コロナに感染していたから。ガールフレンドの陽性が発覚したとき、シャウフェレはフィル・ミケルソン、ジョン・ラームとともにキャロウェイの宣材写真の撮影を行っていた。

「マネージャーから彼女がPCR検査で陽性だったというメールを受け取ったまさにそのときだったので、2人との写真撮影が少し怖かったです」と打ち明けたシャウフェレ。その直後からひとりでホテルに自主隔離。症状もなく体調も悪くなかったが数日後突如コロナが牙を剥いた。重い体を引きずってクリニックに出向いて検査すると感染が判明。

画像: 4アンダー12位タイと好スタートを切ったザンダー・シャウフェレ(写真はGettyImages)

4アンダー12位タイと好スタートを切ったザンダー・シャウフェレ(写真はGettyImages)

「彼女がどこでウイルスに感染したのかまったくわかりません」というシャウフェレは数日間をベッドで過ごし「ほんの少しテレビを見るかプレイステーションをするかしかなかった」という。

オフの間クラブを握っていなかったため、コロナ感染期間も含めほぼ練習はできていない状態。そのまま大会出場となったため「調子が良いはずがない」と本人。「フィジカルはまったくダメ。精神面でこの大会の過去の良い思い出にすがるしかない」という。それでも初日は4アンダー12位タイとまずまずの滑り出しだった。

この日リーダーボードのトップに躍り出たのはハリス・イングリッシュ。彼もまた昨年ツアー再開直後にコロナにかかりトーナメントから一定期間の撤退を余儀なくされた。

イングリッシュに2打差の3位タイにつけたセルヒオ・ガルシアもコロナ経験者。11月のマスターズ直前に陽性となりプロ入り前から21年間連続出場していたメジャーから棄権する不運に見舞われた。

「最近では一番ショットが切れていた」と好スタート(9位タイ)に笑顔を見せたアダム・スコットもコロナを経験しており、初日は出遅れたものの優勝候補のひとりダスティン・ジョンソンもコロナ経験者。日本では2度目の緊急事態宣言が発出されたが、今年もゴルフ界はコロナとの共存が求められることになる。

画像: 始動の段階で「飛ばない確定」になってない? 飛距離アップ請負人が教える飛ばしのテークバック【吉田一尊プロ】 youtu.be

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