飛距離が出ない、スウィングが安定しないなどの原因になる“手打ち”。ただ、染み付いた手打ちは意識してもなかなか直せないもの。「手打ちになるかならないかはテークバックの始動で決まります」というプロゴルファー・中村修に、ペットボトルを使った手打ちを直す練習法を教えてもらった。

手打ちと呼ばれる腕を主体に使ったスウィングは、実はデメリットばかりではありません。しかし、飛距離においても安定感においても積極的に良いとは言えず、やはり直したほうがベターです。

「手打ち」を言い換えると、腕の運動量が多く、体幹部のねじりが少なくないスウィングだと言えます。逆に言えば、体幹部が使えると手打ちにはなりにくいということになります。

ではどうすれば体幹部を使ってスウィングができるのでしょうか。ポイントはテークバックの始動です。ここで手でクラブをひょいっと上げてしまうと、そこから体幹を使うのは難しいのですが、いきなり体幹を使って始動しろと言われても難しいと思います。

そこで、始動の際に少し負荷をかけてあげるのがポイント。負荷をかけることで手でクラブを上げるのが難しくなり、下半身や体幹部を使ったテークバックがしやすくなるのです。

画像: ペットボトルでわかる! 手打ちにならないテークバックの始動のやり方

やり方は非常に簡単。使用番手は7番アイアンで、アドレスしたクラブの真後ろに来るように水の入った500ミリリットル入りのペットボトルを置きます(画像A参照)。ボール、クラブ、ペットボトルが一直線上に並んだ状態ですね。

この状態を作ったら、クラブのバックフェースでペットボトルの底を押しながら始動してみてください。水の重さがあるから、手先を使ってペットボトルを押そうとすると意外と抵抗を感じると思います。そこで、下半身を使ってペットボトルを押すように意識してみると、「手を使わないテークバックってこういう感じか!」という“気づき”が生まれるはず。下半身を使ってスムーズに始動できるようになることで、手打ちの度合いが減り再現性も高くなる効果が期待できます。

ちなみに、この練習はあくまでも始動の練習。始動の後、そのまま実際にボールを打つことも可能ですが、その際はペットボトルを打たないように周囲に十分気をつけることをお忘れなく。始動の部分の確認だけでも、十分に練習効果はあります。トップが浅く飛距離が出ない、手打ちに悩むゴルファーは試してみてください。

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