今年4月にサービス開始が予定されているクラブシェアリングサービス「ラビシェア」。プレーに必須であるゴルフクラブを一般ゴルファーがネットを介して貸し借りできるという新たなサービスだが、いったいなぜシェアリングという発想に至ったのか。担当者に話を聞いた。

借りる側はより安くクラブを用意でき、貸す側は使わないクラブを再利用できる

新たにゴルフを始めるにあたって大きいハードルのひとつと言えるのが、使用するクラブの用意だ。購入するとなると、最初からフルセットで揃えないにしても決して安くない金額がかかってしまい、費用面で敷居が高いと感じる人もいるはずだ。

一方、ある程度歴の長いゴルファーならばニューモデルへの買い替えによって、使わなくなった旧モデルのクラブをたくさん所有しているというケースはままある。もちろん中古ショップに売ったり、フリマアプリに出品するという手もあるが、手元に取っておくことを選択する場合も多いだろう。

そんなクラブのないエントリー層と、クラブを多く持っているベテラン層をつなげるサービスが、今年4月からサービス開始予定のゴルフクラブシェアリングサービス「ラビシェア」だ。

ラビシェアを運営する株式会社三信はゴルフ業界とは関連のない企業だが、担当者によれば「うちの社長が(所属クラブの)研修会で優勝するほどの上級者かつ、『週7』で練習場に通うほどのゴルフ好き。せっかくなら好きなゴルフで何かビジネスができれば」と始まった事業だという。

すでにクラブをレンタルするサービスは存在しているが、ラビシェアは一般のゴルファーもクラブを登録して貸し出す側に回ることができるのが大きな特徴。加えて「レンタル期間が2週間から3ヶ月」と長めであるのも特徴的だ。

「既存のレンタルサービスは主に試打目的で、レンタル期間も最大4日間が一般的。さらに、多くの場合ゴルフ場への直返送が条件となっていて、『練習場で数日かけてじっくり試してからコースに行く』といったような継続使用ができなかったんです。ラビシェアでは長いレンタル期間を設けることで、クラブを購入しなくてもじっくり使うことができます」(担当者)

貸し出す側は専用サイトでクラブを登録、借りる側はそれらを検索してお目当てのクラブを見つける形。貸し出すまではクラブも手元に置いたままでいいし、借りた側はレンタル期間中自身でクラブを管理し、好きなタイミングで練習場やコースに足を運べるというわけだ。

画像: 一般ゴルファー間でクラブを貸し借りできるサービス「ラビシェア」。既存のレンタルサービスとは異なり2週間から3ヶ月のレンタル期間を設けていて「じっくり使用してもらうこと」を念頭に置いているという(写真はイメージ)

一般ゴルファー間でクラブを貸し借りできるサービス「ラビシェア」。既存のレンタルサービスとは異なり2週間から3ヶ月のレンタル期間を設けていて「じっくり使用してもらうこと」を念頭に置いているという(写真はイメージ)

番手単位や、すぐラウンドできるクラブセット単位での貸し出しも予定されていて、レンタル費用は「1ヶ月のレンタルでドライバー単品3000円、ラウンドができるドライバーからパターまでのクラブセットで5000~7000円程度で考えている」とのこと。

たしかに1万円を切る金額で1ヶ月クラブセットを借りられるなら、お試しでゴルフを始めてみるには打ってつけ。「家族や友人にゴルフを勧めたいときに『じゃあまずクラブを買おう』とは費用面を考えても言いづらい。クラブの購入ではなくシェアリングによって低コストで済ませることで、ゴルフの敷居を下げることができる」と担当者は語る。

もちろん貸し出す側にも、使わないクラブを単純に売却してしまうよりお金が懐に入る可能性がある、というメリットがある。加えて「そもそもゴルフは普通のスポーツと違い社会人になってから始める方が多いので、自分のライフステージによってプレー頻度がすごく変化するスポーツ。ゴルフは好きだけど、ライフステージによってはプレーに行きづらいゴルファーも多いのでは」と担当者は分析する。独身時代はゴルフ場に足繁く通っていたのが、子供が生まれて行けなくなった、という話はよくある。そして子育てがひと段落してまたゴルフにハマる、ということもある。その間「ゴルフには行けないが、クラブは手放したくない」という層は一定数いるという読み。ならばその間だけ貸し出してしまえば良いというわけだ。

新たにゴルフクラブを用意したい人や使わなくなったクラブを再利用したいゴルファーにとっては新たな選択肢と言える同サービス。購入でもなく、レンタルとも少し違う「シェア」というのが実にイマドキ。興味のある方は調べてみてはいかがだろうか。

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