「よし、今週末のラウンドに備えて練習しよう!」と、ラウンド前に打ち込むゴルファーは少なくないが、上達するためにはラウンド後の練習も大事だとプロキャディ・伊能恵子はいう。一体どういうこと?

ラウンド前日や数日前に練習して、当日の朝も球を打ってというように“予習”をするアマチュアゴルファーは多いですよね。もちろん日頃の練習以外に、ラウンドへ向けて予習を行うことも大事だと思いますが、私はラウンド後の“復習”もやってほしいなと思います。

画像: ラウンドに向けて”予習”することも大切だが、ラウンド後に”復習”することが上達につながると伊能はいう(撮影/姉崎正)

ラウンドに向けて”予習”することも大切だが、ラウンド後に”復習”することが上達につながると伊能はいう(撮影/姉崎正)

とくにラウンドして調子が良かったときほど、その日のうちに練習場で復習することをオススメします。なぜなら、いいイメージを体に覚え込ませることができるから。いいイメージのままラウンドが終わっても、次の日練習場へ行くと、残念なことにその感覚を忘れてしまっている、というケースって多いですよね。ラウンド後にすぐ練習することで、それを防ぐことができるんです。

昨日できたことが今日できないなんてことは、いいときと悪いときの差が少ないだけでプロゴルファーにも当たり前のようにあります。だからこそ、プロはラウンド後の練習を欠かさないんです。

ただ、このときに注意したいのは“ボールを打ち過ぎないこと”です。いいイメージのときこそ「もっとスピンを効かせた球を打ちたい」というように欲が出てしまいやすいですが、その日良かったショットを思い出しながら30~50球程度を打ち、脳と体に記憶させていくことがポイント。そうすることで、次のラウンドや練習にも感覚がつながっていきやすくなります。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

「前回のラウンドでいいショット打てたけど、何番で打ったんだっけ?」「どうやって打ったんだっけ?」と、せっかくのいい1打の感覚をそのとき限りで終えてしまうのはもったいない。ラウンド後はヘトヘトで練習する元気がない、という場合は、自宅でグリップを握ったり、室内用の素振り器具などを使って、その日のいいショットを思い出しながら素振りしてみてはいかがでしょうか?

ラウンド前の“予習”もいいけど、ラウンド後の“復習”が上達のためには重要。そのことを覚えておいてくださいね!

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