入射角を安定させるには右手首の角度をキープすることが重要
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアを作るのはなんと言ってもショートゲームです。特になかなかパーオンなんてしない僕達アマチュアがスコアを作るにはアプローチが大事ですよね。
アプローチにもいろいろと種類がありますが、やっぱ基本はピッチ&ランです。ピッチ&ランさえしっかりとマスターすれば、だいたいのシチュエーションには対応できるんじゃないかと思います。そんなピッチ&ランのポイントを月刊ゴルフダイジェスト3月号で宮本勝昌プロが教えてくれていたので、さっそく試してみることにしました。

月刊ゴルフダイジェスト2021年3月号掲載の、宮本勝昌プロが教えるピッチ&ランのコツを実践!
宮本プロによると、安定したアプローチのために大事なのは「入射角と初速」なんだそうです。今回は「入射角」に注目して試してみたいと思うのですが、アマチュアはクラブが上から入ったり下から入ったりと入射角が安定しないので、結果的にアプローチが寄らないわけです。
プロは入射角の具体的な数値は意識してないらしいですが、だいたい3度前後の緩やかなダウンブローでボールをとらえているのだとか。
ではどうすれば入射角を安定させることができるのでしょうか? そのために宮本プロが「これだけは外せない」というポイントが「右手首の角度」。アドレスでややハンドファーストに構えると右手が甲側に折れて角度ができます。この手首の角度をインパクト後までキープすることが大事なんだそうです。
どうすれば右手首の角度をキープできるのでしょうか? まずアドレスですが、ボール位置は体の中心で、スタンスはややオープン。左手が左の股関節の前あたりに来るように構えるとややハンドファーストになり、自然と右手が甲側に折れます。このときにできた右手首の角度をキープしたいわけです。
打ち方ですが、手を使わず、アドレス時の体とクラブの関係を崩さないように腹筋に力を入れて体を回すのがいいようです。こうすることで手元が余計な動きをしなくなり、手首の角度をキープしやすくなるんですね。
そしてもうひとつ、アドレスからインパクト、フォローまで左足体重で打つと、体重移動が抑えられ右手首の角度をキープしやすくなるようです。体重移動が多いとボールを打ちに行ってしまい、手首の角度が崩れやすいようです。

ボールを体の真ん中に置いて、左股関節前に左手が来るように構えたときの右手首の角度をキープ。アプローチ中はずっと左足体重を保つ
で、さっそく「右手首の角度」をキープするイメージでアプローチしてみました。右手首の角度をキープするだけなら簡単じゃないの? なんて思っていましたが、実際にやってみると意外と難しい。キープしているつもりでもダフリ・トップが出るので、おそらくキープできていないんでしょう。
そこで、左足体重をキープしたまま体の回転で打つ意識で打ってみると、かなり安定したインパクトができるようになりました。やはり手で打ってしまうとどうしても右手首の角度が変わってしまいます。左足体重キープもとても大事ですね。

手を使わず、腹筋に力を入れて、腹筋を中心に体を回す
右手首の角度キープでアプローチができるようになると、たしかに入射角が安定するのか打ち出し角が安定してきます。この「打ち出し角が安定する」ということが安定したアプローチをする上ではとても大事なんですよね。
打ち方自体はけっこうシンプルなので、ポイントだけチェックしながら少し練習すればマスターできると思います。手を使わず体の回転で打つので、再現性も高くプレッシャーにも強い打ち方だと思います。

アドレスを作って、その時の右手の角度をキープしたまま、体の回転を使って手に持ったボールをゴミ箱に投げ入れる。右写真のように手首を使ってはダメ
この右手首の角度をキープするイメージを作りに効果的な練習がボールをゴミ箱に投げ入れる練習。右手首の角度を変えないようにボールを投げるようにすると、手先を使わずに打つ感覚が養えるそうです。これなら家の中でもできるので、一度試してみるといいんじゃないでしょうか。
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