アマチュアゴルファーは「右OBも左の林にも入れたくないな~」とあれもこれも不安に思いがち。しかし、実はそれが「ミスする確率を上げているひとつの原因」だとプロキャディ・伊能恵子はいう。一体どういうこと?

たとえば、プロゴルファーがパープレーの「72」でホールアウトしたラウンドで球を打つ時間は、1打あたり40秒とすれば約48分です。では、3〜4時間のプレー時間のうち、48分間「以外」になにをしているのかといえば、それはどういう球を打つかを考えたり、風を読んだり、クラブを選んだりするシンキングタイム。そしてその中で成功イメージを作り上げてから打つ選手がほとんどです。

だけど、アマチュアゴルファーの方は「右OBがいやだな」「左の林に入れたくない」「200ヤード先の池が怖い」「バンカーも避けたい」というように負のイメージがたくさんある状態で打つことが多いですよね。このようにまだ起きてもないことを考えることによって、1打に集中できず、ミスする確率を上げているのかなと私は思います。

画像: 避けたい場所を絞ってミスの許容範囲を広くしよう(撮影/坂井秀樹)

避けたい場所を絞ってミスの許容範囲を広くしよう(撮影/坂井秀樹)

もちろん、OBに林、ハザード、すべて避けたい気持ちはわかります。だけど、避けたい場所ばかりを考えていたら体は硬直していつも通りのスウィングはできないはずです。

そこで私がオススメするのはまずは避けたいところを絞ってみる、というマネジメント方法。たとえば、左には林、右はOBとバンカーがある状況だったら、「OBだけは避けよう」となにか1つだけに決めてあげるんです。

その上でポイントになるのがティアップする位置。真っすぐのレイアウトだった場合、右OBなら右にティアップするなど、避けたい側にティアップすることで、OKなエリアを大きく使えるようにするというのがセオリーです。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

ティマーカー内を移動しながら、どこの位置が振りやすいか、コースを広く使えるかをチェックするといいと思います。

そうして右OBだけを避ける! と決めてターゲット方向を決めたら、打った球が左の林に入ったとしても避けようと思ったOBを避けられたのだからマネジメント的にはOKと考えましょう。避けたい場所を絞るとミスの許容幅も広くなりますし、自然と冷静さを保ちやすくなり、ミスの確率も減る。その結果、大叩きを防いでくれると思いますよ。

画像: 超貴重映像!室伏広治のアイアンショット youtu.be

超貴重映像!室伏広治のアイアンショット

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