ゴルフでは攻め過ぎず安定したプレーをすることもマネジメント面で重要。その一方で「攻めるべき場面でも、過度に守りに入り過ぎてしまうケースがあります」というのは、プロも指導するメンタルトレーナー池努。一歩上のレベルを目指したいと考えるゴルファーが“安定のブレーキを外す”ための考え方とは?

ゴルフのラウンドやコンペで、攻めにチャレンジすべき場面でもどうしても刻んでしまう、置きに行くようなゴルフになってしまうことはありませんか?

もちろん刻むことは重要なマネジメントという側面もあります。狙うべきポイントではチャレンジする必要があると考えつつも、ミスをするとスコアが崩れてしまうために安定をとってしまう方は多いと思います。

画像: ミスを避ける安定したプレーもゴルフでは大切だが、一方で攻めるべき場面は失敗を恐れずにチャレンジすることも重要だと池は言う

ミスを避ける安定したプレーもゴルフでは大切だが、一方で攻めるべき場面は失敗を恐れずにチャレンジすることも重要だと池は言う

ゴルファーとしてレベルアップしたいという変化を目指す心理がある一方で、練習の成果を試すものであるラウンドでミスをすることを恐がり、必要以上にリスク回避を求めに行くという安定的な心理はどうしても芽生えてしまうでしょう。

このように私たちは「変化したい」という欲と同時に「安定していたい」という欲を持っていて、ある意味矛盾した側面を兼ね備えている生き物です。

これは人が生存し、子孫繁栄するために重要な要素です。環境変化に適応し、より生存できる生き方に変化するとともに無理な挑戦をすることは命に関わるために安定も大事にする。この両面を持つことで命をつむいできたわけですからね。私たちは対義の意味を持つ「変化」「安定」のバランスを保つことに長けているのです。

ゴルフにおいても「変化」を恐れて「安定」を取る選択をしている方は多いのではないでしょうか。しかし、よくよく考えてみればゴルフが仕事であるプロゴルファーの方は別として、アマチュアゴルファーであればラウンドで沢山チャレンジをして、仮にスコアがいつもより悪くなってしまっても客観的に見れば大きなデメリットなんてそんなにないはずです。スコアが〇〇以上だったら罰金や罰走というようなルールもありません。もちろん、命を取られることもありません。失うとしたら他者評価や自尊心ではないでしょうか。

つまり、私たちは「他者からの評価(『スコアが〇〇だったから大したことない』と思われるなど)」や「このスコア以上は最低でも出したいという自分の中での基準」を過度に守りに入っている状態にあるのかもしれません。そして、守りに入ることで本来なりたいはずのゴルファー像へ向けて「変化(成長)」が必要なはずなのに、自分でいつの間にかブレーキをかけていることがあります。

ここで問いたいのは「その安定のブレーキは本当に必要なのか?」ということです。他者評価より過去の自分の平均的なスコアより大事なものがあるのではないかと思うのです。それが「理想のゴルファーへ向け変化していく」ということではないでしょうか。

そして、変化を求めれば失敗は起きるということは事実です。子どもがつかまり立ちをし、二足歩行で歩くまでの過程でたくさん転ぶように変化を求めればミスは起きるということは誰しもが理解できることではないでしょうか。客観的に観ればその失敗はネガティブなものではなく成長や成功へのプロセスであることは言うまでもありません。つまり、誰もが経験してきたように沢山のミスをすることは成長するために必要不可欠であり、挑戦的なミスを素早く沢山することが成長への近道になることもあります。

今回のひとつのメンタルコーチからの提案は理想のゴルファー像へ向け「安定のブレーキを緩め、変化のアクセルを踏んでみませんか?」ということでした。この記事を読んでいる方の多くも楽しむためにゴルフをしている方が大半だと思います。楽しむためのゴルフでブレーキをかけるより、チャレンジのアクセルを踏むことの方が新しい発見や成長への気づき、また純粋にゴルフを楽しめるのではないかと感じます。

あなたはどれくらい安定のブレーキを外したいですか?

画像: その手打ち、もしかしたら良い手打ちかも?飛距離を伸ばす「正しい手打ち」を美女プロが伝授! youtu.be

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