「明日こそベストを更新したい!」「ちゃんと当たるか不安!」と理由は様々だがラウンド前日に練習場へ駆け込むアマチュアゴルファーは多い。しかしプロキャディ・伊能恵子によれば、それは「あまりオススメできません」という。アマチュアが参考にするべきラウンド前日の過ごし方とは?

アマチュアゴルファーの方とラウンドさせてもらうと「昨日練習したんだけど、上手くいかなくて沢山打っちゃったよ~」という話をよく耳にします。

とくに普段から練習する時間を作れないゴルファーほどラウンドの前日に練習場へ向かいがち、もちろん「少しでも球を打っておきたい」という気持ちはよ〜くわかりますが、いきなり練習しても上手くいかない可能性のほうが高いはず。

その結果、イメージが悪いまま翌日のスタートホールに立つことになってしまう。これってプレーする前からマイナスの状態になっているということなんです。

画像: ラウンド前日は球を打つことより素振りをして体の動きを確認しよう!

ラウンド前日は球を打つことより素振りをして体の動きを確認しよう!

前日の練習場で仮に7番アイアンがトップしか出ないという状況だった場合、翌日のラウンドで7番アイアンを選ぶのが怖いはず。いつもは当たるけど、昨日の練習で当たらなかったんだよな……というように、打つ前に必ずといっていいほど頭に浮かび、ミスしてしまいやすいし、そのミスを引きずりやすい、つまり負の連鎖が起きてしまいます。

また練習で上手くいった場合でも注意が必要で、「昨日は上手くいったのに今日はできない」というように、メンタルに波が起こりやすい。だからこそ、前日に練習場へ行くのはできるだけ控えたほうがいいと私は思います。

これがプロゴルファーの場合は毎日練習しているから自分の体調や動作がいつもとどう違うかを把握して、修正することができる。だけど、アマチュアゴルファーの方はそれが難しいから期待値だけが下がったり上がったりして、メンタル的に苦しくなってしまうと思うんですよね。

でも、そうはいっても練習しておかないと不安ですよね。なので、私は思い切って練習場には行かず、自宅で素振りをしてほしいなと思います。このときに意識してほしいのは体の動きを確認しながら素振りを行うということ。

画像: 古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

古閑美保、片岡大育らのキャディを務めた伊能恵子。江戸時代に日本地図を作った伊能忠敬の子孫としても有名(写真は2017年のダイヤモンドカップゴルフ 撮影/姉崎正)

普通のクラブで素振りができる環境がないのであれば室内練習用のクラブでもOKです。素振りなら「結果」で気持ちが揺れることもないですし、ミスをすることもありません。つまり、いいイメージのままプレーできるようになるんです。これは、前日に練習場へ駆け込むよりずっといい事前準備ができている状態だと思いますよ!

ただどうしても球が打ちたい!というゴルファーはフルショットを控えて、30~50ヤードのアプローチ練習をしたほうが実戦的。そのことも覚えておいてください。

久しぶりのゴルフだからこそ、自分に合った事前準備をして、スコア向上を目指してみてはいかがでしょうか?

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