松山英樹が使用を開始した、ダンロップの「スリクソン Zスター」シリーズのボール。なかでもゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロが注目したのは新たにラインナップに加わった数量限定発売の「Zスター◆(ダイヤモンド)」。一体どんなモデル?

各メーカーの新ボールは2年おきに発売されるのが通例だ。今年はこの時期タイトリスト「プロV1」、スリクソン「Zスター」、そして4月にテーラーメイド「TP5」が発売になる。いずれもプロが愛用するツアー系ボールだ。

興味深いのはスリクソンだ。いつものように「Zスター」、「Zスター XV」という2機種をラインナップしているのは他メーカーと同様だが、今回はそれに加えて、数量限定、テスト販売モデルと銘打って、「Zスター ◆(ダイヤモンド)」を加えて、計3モデルで発売している。

画像: スリクソン「Zスター」(左)、「ZスターXV」(中)、「Zスター◆(ダイヤモンド)」(右)

スリクソン「Zスター」(左)、「ZスターXV」(中)、「Zスター◆(ダイヤモンド)」(右)

3機種と聞いて、最初はタイトリストに対抗するのかなと思った。というのもタイトリストは、この2月に定番の「プロV1」、「プロV1x」が発売されるのに先立って、昨年「AVX」というボールを発売して人気になっている。これはウレタンカバーを搭載しつつ、「プロV1」よりもより軟らかいボールで、プロのニーズに応える「プロV1」2機種よりも、よりアマチュアよりの特性を持ったモデルだ。

画像: スリクソン「Zスター」(左)、「ZスターXV」(右)

スリクソン「Zスター」(左)、「ZスターXV」(右)

スリクソンの3機種もタイトリスト同様、これまでのツアーボール2機種に、より軟らかいアマチュア向けのボールが加わったのかと思いきや、どうもそうではないらしい。今回加わった「Zスター ◆」は、アイアンのフルショット時でのスピン量が他の2機種に比べて多いのが特徴なのだという。

「Zスター ◆」のカバーは他の2機種に比べて、ほんの少し硬くしているというが、実際に打ってみると、軟らかい「Zスター」と硬めの「ZスターXV」の中間くらいの硬さに感じられる。ドライバーの飛距離もアプローチのスピンも十分すぎるほどだ。最大の特徴であるアイアンショットのスピン性能は、確かに高いような気もしたが、正直言うとはっきりと差を感じられたわけではない。それなりにアゲンストの風にも強い。

そもそも、アイアンフルショット領域でのスピン性能がどのくらい重要なのか、よくわからないところはある。我々、アマチュアが通常にプレーする環境であれば、そこそこの高さとそこそこのスピン量でグリーンに止めることは可能だからだ。

画像: スリクソン「Zスター◆(ダイヤモンド)」

スリクソン「Zスター◆(ダイヤモンド)」

おそらくこの性能は、非常に硬くて速いツアー仕様のグリーンで止めるために、プロからの要望で生まれたものだろう。事実、星野陸也、シェーン・ローリーと実力派のプロが愛用している。スピン性能が高いということは、弾道のコントロール性が高まるということでもあり、そのあたりもプロのニーズに応えるものだろう。

現代のボールは、ロングアイアン領域でスピンが減って、高さが出せない傾向がある。ヘッドスピードがそれほど速くない人は、ライナー系の弾道になりやすく、グリーンに止まらないケースも少なくないが、アイアンでのスピン量が増えることで、多少ボールは上がりやすくなるし、止まりやすくなるメリットも考えられる。ストロングロフトの飛び系アイアンで長い番手が上がりきらない人などにも、良いのではないだろうか。

現在はニーズが多様化し、各メーカーでアイアンセットのラインナップが非常に増えている。同様に、今後は様々な弾道のニーズに対して、ボールが細分化する可能性もありそうだ。そんな将来を思わせる、新コンセプトのボールになっていると思う。

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