「今の右を向いてたよ」と言われないためにどうしたらいい？ ターゲットに真っすぐ構えるためのコツ【初心者ゴルファーが『120』を切るためのゴルフレッスン】

ゴルフを始めたばかりの頃、同伴者から打つ前に「ずいぶん右を向いているけど大丈夫？」とか、打ったあとで「今の右を向いてたよ」などと言われた経験はないだろうか。真っすぐ構えているつもりなのに無意識にターゲットよりも右方向に構えてしまう。

その原因はさまざま考えられるが、右を向いた状態でターゲット方向に打とうとすれば、どうしても引っかくようなスウィングになりやすい。これでは、ただでさえ出るミスがさらに増えてしまう。

では、どうしたらターゲットに対して真っすぐ構えられるのか。プロゴルファー・兼濱開人は「スパット（目印）を見つけるところから始めましょう」という。

「やり方は簡単です。まず、ボールの後方から目標方向を見ます。そして、その方向とボールの延長線上にある落ち葉やゴミなどを見つける。それをスパットに設定し、そこに向けて構えるんです」

スパットとはターゲットを決めるときの目印のことで、ボールの少し先に見つけそれに対してアドレスするのは基本と言える。

落ち葉でもゴミでも、1本だけ伸びた芝でも芝が削れた部分でも、なんでもOK。首尾よくスパットを見つけたら「スパットに対してフェース面を直角に合わせて構えましょう」と兼濱。

これで、右を向いて構えることはない……はずなのだが、構えてみるといつもの感覚と違うため「なんか気持ち悪いな〜」と構えた後でアドレスの向きを変えてしまうケースもある。これを兼濱は「目の錯覚が原因です」とこう言う。

「人間の目は正面にあるので、正面から見た場合が一番正しく見えています。つまりボールの後方からターゲット方向を正面に見ている状態が正しいということ。構えたときに違和感を覚えたとしても、ターゲット後方から見た際の情報を信じて、構えを変えずに始動することが大切ですよ」

アドレスでターゲット方向に真っすぐ構えることができたらミスは自然と減ってくるはずだ。真っすぐ構えるためのコツをしっかり覚えておこう！