PGAツアー「アーノルド・パーマー招待」で、パー5で池越えのショートカットを狙い、あわやワンオンという370ヤードショットを披露したブライソン・デシャンボー。「あのショットには、アマチュアにも学ぶべき点があります」と語るのは関東在住匿名5下シングル氏。ぼくらは370ヤードも飛ばないですが……!?

370ヤード先で「縦距離」を合わせる

先週の話となりますが、デシャンボー、すごかったですね! アーノルド・パーマー招待の6番ホールで見せた370ヤードの池越えショットには驚かされました。これぞプロ! の1打でしたね。

さて、あのショット。すごいのは飛距離だけではありません。本当にすごい点は「縦距離を合わせている」点にあると私は思います。

あのショットはキャリーで330とか340ヤードを出すのが成功のために必要で、かつグリーンのちょっと右に打つ必要があるんです。そうしないと突き抜けちゃうんでしょう。

つまりあのショット、飛距離が足りなければ池。引っ掛けても池。真っすぐ行っちゃうと突き抜ける……という1打だったんです。「飛べば成功」ではなくて、飛んだ上で狙ったところに曲げずに運ばなければならなかった。

画像: パー5であわやワンオンという370ヤードショットを披露したブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

パー5であわやワンオンという370ヤードショットを披露したブライソン・デシャンボー(写真は2020年のWGCメキシコ選手権 撮影/姉崎正)

いわば、370ヤード先に“止める”ショット。それを成功させるんだからデシャンボーは本当にすごいです。よく、「200ヤード以上打っちゃうと突き抜けちゃうドッグレッグ」ってあるじゃないですか。あれのすごいバージョンってことですから。

370ヤード先にボールを止める、運ぶ感覚。それはわれわれ常人には計り知れません。「2打で」なら話は別ですが……(笑)。ただ、このようにつねに「止める」「運ぶ」感覚でゴルフをすることは、われわれも大いに参考にするべき。

200ヤードで突き抜けるドッグレッグ、ドライバーで今日イチが出ると入っちゃう池……ゴルフ場には「止める」必要のある場面が多くあります。

ドライバーをただ振り回すのではなく、狙った場所までボールを運ぶためにスウィングする。あるいは、適切な番手を選ぶ。それがスコアメークには必要です。デシャンボーの圧倒的飛距離を眺めながら、そんなことを思いました。

画像: DJのスウィング、アマチュアがマネするならどこ? 飛ばせるフェードを打ちたいなら参考にしたい2つのポイント youtu.be

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